三次元からきたブロンディ

真昼の決闘の三次元からきたブロンディのネタバレレビュー・内容・結末

真昼の決闘(1952年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

記録

主人公の保安官が孤立無援で敵に立ち向かうフレッド・ジンネマンの西部劇。この映画はアメリカの西部劇ではあるが、正統派西部劇ではない。ゲイリー・クーパーはこの映画でアカデミー賞主演男優賞など4部門を受賞した。

本作は劇中の時間と上映時間が85分で同時進行で物語が進む。この85分の緊張感が張り詰められせてリアリズムを体感させる。

そして本作は後の作品に多大な影響与えた作品でもある。特にドン・シーゲル監督作『ダーティハリー』がそう見られる。
あの映画でハリー・キャラハンがラストで警察バッジを投げるシーンは本作のラストのオマージュである。

この度、劇場で再見してこの2本はもう二つ共通点がある。ゲイリー・クーパー扮するウィル・ケインとクリント・イーストウッド扮するハリー・キャラハンは悪玉と敵対する際、上司や仲間をアテにせず孤立無援でその敵と戦う場面は共通している。
それとG.クーパーにはグレース・ケリーという伴侶がいるが、イーストウッドは妻は事故で死なれ天涯孤独と置き換えられている。だからハリーにシリーズごとに相棒がいるのはその為であろう。
なので、『ダーティハリー』は刑事版『真昼の決闘』なのだと感じ取る事が出来る。

まぁこの論説は私の見解なので、合っているかどうかは分かりませんが…