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ソフィーの世界のkuuのレビュー・感想・評価

ソフィーの世界(1999年製作の映画)
3.5
『ソフィーの世界』
世界で150万部を超えるベストセラーヨースタイン・ゴルデルの同名原作(原文既読)の映画化すわ。
古代ギリシャから~の、今世紀初頭のロシアまで時空を超える旅(と云ってもタイムトラベラーモノではありません)を重ねながら、
“自分探し”
をする女の子を通して、深淵で哲学的なテーマをファンタジックに描くてな感じかな。
ある日、14歳の少女ソフィー・アムンセンのもとに一通の手紙が届く! 
『あなたはだれ?』という一文に不思議な気持ちを掻き立てよる(ソフィー(と聞くとソフィー・マルソーからのラ・ブームと連想しちゃう小生)やがて彼女はその手紙に触発されて、
はるかな心の旅へと出発する。
『ソフィーの世界』は『哲学』のビギナー(初心者)テキストやと思う。
哲学だけに収まらへん沢山のモチーフが含まれてるのもいいかなぁ。
北欧文学、科学史、環境問題、フェミニズム、国際平和メッセージ、そして、カルト批判et cetera。
テーマは多岐にわたっとるし、何といっても『ソフィーの世界』のメインテーマ(薬師丸ひろ子ちゃうよ)てのは西洋哲学史で
『やさしい哲学』を描いてると思う。
それは作中に出てきよるアルベルトって哲学者?のおかげかな。
アルベルトの卓抜な哲学講義がなきゃ、『哲学史』てのを易しく理解するんは不可能ちゃうかな。
『もっともっとくわしい哲学史』てのを知りたいって、哲学に対して非常に好奇心を掻き立てられるかな。
この作品の魅力の一つは、そのミステリーの部分にもある。
まだこの作品を知らない人は是非とも原作の小説、映画どちらを先に手にするにせよ、両方を堪能してほしいです!
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