翔海

レインメーカーの翔海のレビュー・感想・評価

レインメーカー(1997年製作の映画)
3.5
小市民を救うことが弁護士の努め。

法学部のロースクールに通うルディは裕福とは言えない家庭で育つも、学校に通うお金は自らバーで働いて稼いでいた。司法試験が近づく中でルディは悪名高き弁護士ストーンの下で働くことになる。初めての仕事は白血病患者への支払いを拒否する保険会社への控訴であった。裁判の経験がないルディは毎年司法試験に受かりないデックとコンビを組むことになりに裁判へ準備を進める。病院で勉強をしていたルディは夫に暴力を受けて入院するケリーと出会う。ケリーは夫と離婚することができずに苦しんでいた。そんなケリーのことがルディは見過ごすことができずにいた。ルディは司法試験に見事受かることができ、白血病患者の裁判に立つことが叶った。しかし、保険会社が雇った弁護士は歴戦を勝ち抜いてきたベテラン弁護士たちであった。司法試験に受かって間もないルディの信念は強く、勝ち目が少ない中でも真実の為に戦う。

裁判というのは真実を追求することよりも弁護士や被告人のエゴによって偽りすらも正当化されている。
私は裁判の事情はあまり知らないけれど、映画やドラマで表現されているのを見ているとそうゆう風にも捉えることができる。それは弁護士はお金で動いているし、被告人は少しでも自分の財産を失わないために必死であると見受けられる。それによって真実を隠蔽することの愚かさというのは弁護士という仕事を悪用しているようにも思える。その真実を見抜くために弁護士はいる訳であり、市民を救うための弁護士であって欲しい。実際に裁判を見たことがないけれど、こういった映画を見ると裁判の傍聴をしてみたいと思う。実際に自分が裁判をすることは、この先あるか分からないけど無いに越したことはない笑 だからこそ、どこかの機会で裁判を傍聴してみようかと思う!

97年代の若きマット・デイモン。
グッドウィルハンティングで有名となったマット・デイモンは次作はこのレインメーカーの主演を飾った。しかし、前作の好評を超えることはできずにこの作品はあまり良い評価を受けてないと見られる。物語としてはとても見やすいとは思っていたが、物語の本筋である白血病患者の裁判とケリーが夫とどうなったのかが気になって集中できなかった。(私だけだろう笑) タイトルであるレインメーカーも弁護士の世界で勝つことは巨万の富を得ること、即ちレインメーカーになることを刺しているだろうけど、この作品のルディはレインメーカーになりたかったのだろうか。そこも疑問に思う。レインメーカーってよりも真実に向き合った彼を讃えたい。そんなタイトルにできたら良いなと思った。自分よがりな感想申し訳ないです笑
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