"カカシは美しい"
→フォロワーさんのレビューで、本作がthe pillowsの『スケアクロウ』という楽曲の元となった作品だと知り鑑賞しました。
ハイウェイで出会い、意気投合したマックス(ジーン・ハックマン)とライオン(アル・パチーノ)。
そんな男2人の友情を描いたアメリカン・ニューシネマの傑作ロードムービー!!
これといった派手さはないものの、ロードムービーとして完成された脚本・演出。
そして、2人の主人公を演じたジーン・ハックマン、アル・パチーノの名演。
また、珍道中感を煽る楽しげな音楽も良かったです!!
まず、出会いのシーンから既にイカしてる!
道を一本挟んでの絶妙な距離感で行われるやり取り。(本当はそちら側に渡って行って、一緒に笑いたいのに…)
ツンケンしているくせに、結局は近づき過ぎず、離れ過ぎずな、素直じゃない2人の関係性が一発で分かるような名シーンではないかと思います。
喧嘩っ早く無愛想な大男マックスと人懐っこく戯けてみせるライオン。
タイプは違えど、不器用で繊細な男2人。
"自己開示の手段"にも"自己防衛の手段"にも成り得る"カカシ(道化に徹すること)"の対比。
サラッとしているのだけれど、どことなく不器用さの残し、温かみを感じさせてくれるラストも込みで素晴らしい作品でした!!
おすすめです!!