オリジナルを凌駕する作品は！？
【リメイク映画のススメ】
◆本作 (リメイク作品)
ヘアスプレー (2007)
・製作国: 🇺🇸アメリカ
・出演: ジョン・トラヴォルタ
ミシェル・ファイファー
クリストファー・ウォーケン
・監督: アダム・シャンクマン
・製作費: $75,000,000
・興行収入: $202,548,575
◆オリジナル作品 (リメイク元)
ヘアスプレー (1988)
・製作国: 🇺🇸アメリカ
・出演: リッキー・レイク
ディヴァイン
・監督: ジョン・ウォーターズ
・製作費: $2,000,000
・興行収入: $8,300,000
〈リメイク作品のポイント〉
・最新の演出により、古典作品を
現代風にアレンジ
(オリジナル作品未鑑賞につき、
比較未検証)
〈見処〉
①ダイバーシティを超えて、
ポップで濃密なミュージカルに！
・『ヘアスプレー』は、2007年に製作されたミュージカル映画。
・本作の舞台は1962年、黒人差別の風潮がいまだ色濃く残る米国ボルチモア。ダンスとオシャレに夢中な16歳の女子高生トレーシーは、ヘアスプレー企業が手掛ける人気テレビ番組「コーニー・コリンズ・ショー」に出演し、憧れの青年、リンクと踊ることを夢見ていた。
・そしてある日、彼女は母エドナの反対を押し切り、番組のオーディションに参加するが、トレーシーが低身長で肥満体型から、番組の中心メンバーのアンバーとその母で番組も仕切るベルマに追い払われてしまう。
・ところが一転、番組ホストの目に留まり、レギュラー・メンバーに抜擢されたトレーシーは一躍注目の存在に。そんな彼女の成功が面白くないベルマとアンバーは様々なトラブルを仕掛け、大事件が発生する…。
・本作は伝説のカルト作品『ピンク・フラミンゴ』(1972)を手掛けたジョン・ウォーターズ監督が1988年に製作した同名映画をもとにした、2002年の同名ミュージカルの映画化作品。ジョン・トラボルタが特殊メイクで巨体の女性を演じていることで話題となった。
③結び…本作の見処は？
◎: セリフらしいセリフは限られるほど、楽曲の密度の濃いミュージカル作品。ながら見もOK、ミュージカル嫌いな方もOKなポップな作品は元気を得られること間違いなし。
○: ライトな作風に対し、60年代前半の舞台背景は、悪名高き「ジム・クロウ法」廃止やキング牧師を中心とした公民権運動の前夜。アメリカ人やアメリカの文化に興味がある方は、アメリカ建国上、有数の激動期の認識で鑑賞すると、各キャラクターの覚悟が見えるかも？
○: ジョン・トラヴォルタ、ミシェル・ファイファー、クリストファー・ウォーケン、ザック・エフロン…。唄って踊れるハリウッドスターを一挙に見れるのは嬉しい。
〈リメイク作品の判定〉
鑑賞ハードルが高いオリジナル作品を未鑑賞につき、比較未検証。いつの日か比較出来ますように…
