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ツレがうつになりまして。のminorufukuのレビュー・感想・評価

ツレがうつになりまして。(2011年製作の映画)
3.8
会社でクレーム対応係を務める夫が、ある日うつ病と診断される。会社を辞め、療養生活に入った夫と、彼を支える漫画家の妻は二転三転する夫の症状や生活苦に悩みつつも2人でそれを乗り越え、やがて夫の闘病生活を元にしたコミックエッセイを出版するまでを描いた作品。

深刻かつ一般的に理解され難い側面のあるうつ病を温かくユーモラスな表現で描いた作品。
宮崎あおいと堺雅人が主演で、難しいテーマではあるが、親しみやすいキャラクターの2人の絆を軸に描くことでうつ病のなんたるかをわかりやすく伝えてくれている。堺雅人のうつ病の演技が癒し系と深刻さの絶妙なバランスを保っており、コミカルかつシリアスな雰囲気を醸し出している。宮崎あおいも物語冒頭はズボラでだらしない妻であったが、夫の病気と家庭の危機に直面し、芯の強い女性に成長していくヒロインを上手く演じていた。
結婚同窓会のスピーチと、終盤のかつてのクレーマーとの対面シーンは感動的。

最初気持ち悪いと思っていたイグアナがどんどん可愛く思えてくる映画だった^_^
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