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REDLINEのbackpackerのレビュー・感想・評価

REDLINE(2010年製作の映画)
5.0
カット回数、1504回!

改めて見てもカットカットカット、フラッシュバックタイプのカットがもう盛り沢山です。しかも、そういう細かい動きのショット全体が動きまくる。流石手書き作画10万枚。膨大な情報量を小刻みに細切れに見せる見せる見せる。
フルアニメーションの傑作といえば、ディズニーの『白雪姫』ですが、今作も素晴らしいFAを心行くまで楽しめます。

少々展開に難有りと思う方も多いと思います。私もそう思います。
しかし、それは違うんです!これはそんな些細なこと(全然些細じゃない……)気にしないんです!ワケわからんことをくそ真面目にやって、思う存分ぶちかます!突拍子もないブッ飛んだ中身だからこそ、縛られることの無いはじけっぷりを堪能できるんです!

もちろん、人によりますけど笑

さて、上でも書きましたが、この映画コンマ数秒くらいのクロスカッティングが頻出します。カットバックとか、もっと速いフラッシュバックのシーンが多数ありました。
そこのカットカウントは難しかったですが、どうにか反応していきました。
そんな溢れる程の情報量の奔流に呑まれそうになることで、息つく間もない疾走感や緊迫感を演出しているわけですが……。

そんな細かいカット割のこの映画ですら『君の名は。』のカット数に及ばない!
上映時間あまり変わらんのに、いったいあの映画どれほど上手くカットしてたんだ……。

『REDLINE』はFAの暴風雨と言った方がいいくらいの激しいレースシーンと、レース以外の対比が凄く好きです。動と静上手く使い分けています。
アニメだからできるスピードの表現とか、見応えバッチリですので、皆さん是非ともご覧下さい。


ラストシーンは突っ込んじゃダメですよ。あれはそういうものなんです笑
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