ヴィヴィアン・リーとローレンス・オリヴィエが実際に結婚した際も、互いに配偶者がいながらも不倫関係から始まった関係だったそう。
まさにこの映画のハミルトン夫人とネルソン提督と同じ状況だったのだ。
まばゆいばかりに美しいヴィヴィアン・リー。自信家で男勝りな強さを持つ役どころは「風と共に去りぬ」のスカーレットを少し彷彿とさせる。
しかし、彼女がただ美人であること以上にその演技にも注目した。
やつれた老婦人の役でも、この当時の若きヴィヴィアン・リーでとてもリアルに演じていることに感激した。
ローレンス・オリヴィエの美しさもさることながら、豪華な屋敷にも目を見張った。
この作品は当時の第二次世界大戦における世界状況をうまく表現したとして、アメリカ国民は強く関心を持ったため、大ヒットしたそう。
その辺の予備知識があったら、歴史や政治面から面白さを見いだせたかもしれない。
しかし海戦の様子がとてもリアルだった気がする。
当時のアメリカの軍事力とも結びつくようにも思えた。
ただただ惹かれ合う男女の許されぬ恋と、主演二人の美しさを堪能しても十分楽しめたことは楽しめた。