八木

ターミネーター4の八木のレビュー・感想・評価

ターミネーター4(2009年製作の映画)
3.0
 最新作の予習です。
 ターミネーターの映画ってどういう部分が骨だったのか、ということを考えたときに、どう考えても「機械と人間の戦争模様」ではないと思うわけです。タイムスリップ可能な未来から、『過去にさかのぼってその根源を断つ/守る』という当事者が理解しにくくも、やがて理解していく様だとか、コミュニケーションが少しずつ取れていく中で、キャラが立ってきた登場人物の「事態を受け止めることによる成長」なんかがエンタメになってたと思うわけです。
 この映画では、ターミネーターファンが特に求めていない機械と人間の戦争を、これまで広げた風呂敷を矛盾なく畳もうとしながら説明するのが時間の中心になっております。一応、シュワの次のサイボーグキャラを立てようとして、個人的にはある程度の成功をしていると思える部分もあるのですが、ターミネーターにおける「機械と人間の戦争」部分って、見る人の多くが興味薄いのに加えて、そもそもが結構陳腐な要素じゃないかな、と思うんですよ。だから、テーマ的に弱く、面白さが走らなかった。やる気は結構感じたし、好感度の決して低い映画ではなかったんですけど。
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