エジソンが電気を発明した時代に、生き別れた双子の女性たちの運命が幻想的に描かれた作品。
この映画の魅力はなんと言っても光と影の映像美。
モノクロだからこそその美しさがより際立つ。
主人公の双子もまるで光と影のように対照的なタイプで、1人2役で女優さんが演じていたのも特徴的。
お星様が話すシーンがちょいちょい出てくるが、そこは「素晴らしき哉、人生!」のあるシーンのオマージュのように感じたが、本当のところはわからない。
あと鏡のシーンは「上海から来た女」を彷彿とさせるように感じた。
現実か非現実だかわからないような演出
で、登場人物とともに混乱する感じがよかった。
題名の通り、20世紀という時代のオマージュを捧げた作品だそうだが、そこにあまり気づけなかったのが悔しかった。
少し間延びし過ぎて退屈することもあったが、詩的な表現と美しい映像を堪能できて満足。
おとぎ話のようなファンタジー要素が強めの映画なので、多少無理のある設定や流れにも目をつぶれた。