きき

カウボーイ&エイリアンのききのレビュー・感想・評価

カウボーイ&エイリアン(2011年製作の映画)
1.4
そう言えば、こんなのあったなぁ、と配信終了間近の一覧からチョイス。

19世紀、ある男(ダニエル・クレイグ)が荒野で目を覚ますが、自分が誰か、何故ここにいるのか、何故ボロボロの服なのか、何も覚えていなかった。
女性の写真と、腕には謎の腕輪があり、襲い掛かってきた野党たちを返り討ちにして、彼らの持ち物を奪って町へと向かう。
町でも誰も彼のことを知らず、冷たい態度を取られてしまう。
名士のアホ息子が好き勝手やっていて、住民たちはそれを恐れていた。
しかし、謎の飛行物体が突如現れ、そのアホ息子を含む住民たちを連れ去ってしまう。
謎の美女(オリヴィア・ワイルド)によれば、彼らは捕虜にされているらしく、男や名士たちは救助に向かうことに。

というお話。

うーん……

まず、何でこのタイトル?
そのまま過ぎる上に、カウボーイとエイリアンなんて相容れなさすぎて逆に興味もわかないんだけど?と。

まぁ、そもそも原作があるらしいので、タイトルは作り手のせいではないよね、うん。

キャストが豪華で見応えがある、っていうのだけが救い…!
スーツ着てなくても砂塗れでも、ダニエル・クレイグはかっこよかったし、ハリソン・フォードが似合うのは知ってる。
オリヴィア・ワイルドは美しいし、確かに彼女がキーパーソンではあるのだけど、お飾りみたいでもったいなかったな。

それぞれにある人間ドラマがもっと深みがあれば良かったと思う。
アホ息子をポール・ダノが演じてて、めっちゃ合うなーって思ってたんだけど(笑)、そのアホ息子以上に彼の父である名士、ダラーハイド大佐(ハリソン・フォード)とネイティブ・アメリカンの部下?との絆のが強いって描写だったり、サム・ロックウェル演じるバーの店主と妻だったり、ダニエル・クレイグの話だったり、色々盛り込んでる割に、浅い。

多分、二時間やそこらでまとめる話じゃないんだろうなって感じ。
誰にも感情移入出来ぬまま、西部劇らしい設定にも関わらずスピリチュアルな世界の話も出てきたり、後出しジャンケンな設定も出てきたり…何でもありな感じがシリアスに続くから、最早何がなんだかわからん状態( ˙꒳​˙)

なかなか高度な技術を持ったエイリアンだけど、ビジュアルは虫みたいだし、人間との戦い方はこちらに合わせてなのか、原始的だったかと。

キャストと映像・CG技術のおかげで映画としてまとまってはいるけど、タイトル通りの斬新さは作品に活かされることがなかったみたい𓅪˒˒

個人的には、サム・ロックウェルが出てるのが嬉しかったけど、あまり彼の良さが出てなかったというか、活かされてなかったかなぁ、と…

記録 : 2020年173本目。
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