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新家庭問答
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『新家庭問答』に投稿された感想・評価

✔『新家庭問答』(3.3p)及び『恋愛の責任』(3.8p)▶️▶️ 

 気にはなってた番匠という監督の作を何本か春先に観たが、軽く受け止めるべきを、泰樹や英夫等に準え、批判めにしてしまったきらいあり。年間千数百本何でも観てる知人は本作、若い人は『太陽を~』を最高作としてるらしいを、いずれも未見、初·神保町シアターへ、そして誤って一週間流れてきた衛星劇場録画で、向き合う。
 この作家のかなりの作品に言えるが、まず脚本が古めかしく、小技に走って、迫りくる何かがない(おそらく発表当時さえ。喜重が端から否定した松竹映画の家風か)。しかし、役者や演出技巧が幾分か救い、絶望的どころか、なかなかいい後味を残してくれる。取分け夫出張直前·戻ってくる妻との有り様、落ち着かぬ夫その儘の不安定フォロー、入れ代わって手伝いの用意品を取り替える妻の手際とカットら·パン、そして2人に阿吽の戻る寄りの切返しの呼吸。全体にも、時折寄るやフォロー交えての、切返し·90°やどんでん·寄り入れ(各)の居間·玄関·アパートに、浅めの角度が巧妙に対立を中和し、望遠鏡内向いアパートの部屋光景、夜は大きめセットのそのアパートへの広い視界ら、で巧みであり、常に時に強い音楽·音響が沿えてある。
 役者のキャラ·演技パターンは、及び腰で守旧的、若い世代のルノワール的四角関係も予めの領分越えず、そこでの熟年世代の一線超えは大きいというわけか、の展開。「忍従許せず、対等と敬意破る浮気は即離婚は分かるけど、過ち·誤りを二人だからこそ直し、関係を築いてけるのが、夫婦の利点では?」。
 作家兼·身の上相談の売れっ子妻に隠れ、外科部長の夫は雑誌社記者の愛人アパートに通いがちを、同居の妹が大学の男友達の向かいアパートから見かけ、小遣いむしり取りから、倫理に目覚め、義姉の妻に知らす。妻の家出(夫と居住を愛人に譲渡)、その先でアプローチしてくる彼女の叔父の息子は義妹の恋人、愛人の看護師時代の逃げた夫との再会、等あるも全て元の鞘に。
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 『太陽を~』を語るべきだが、より語るべき(だがその場がない)作に出くわす。番匠とは対照的に、映画監督としては生涯2本の作しかないという村山知義の作が凄まじい。『恋愛の責任』。戦前から戦後へ、時代は寧ろ後退してるのではないか。メロドラマの解体どころか、メロもドラマもこの世にはなかったのではないかと思わされ、映画の技法·演技の口調や仕草は、この時代、日本という小国の話題にもそうならなかった小品?で全て発明·実現されてた気すらする。1930年代初めのクレール·終盤のルノワール、50年代中盤のオフュルス·終盤の増村、60年代前半のゴダール、これらの映画史上の天才がやっとこさなし遂げた事を、軽々一斉に実現し、それらの偉業を押し付けず、サッと店仕舞い·幕引きして、知られず退場しようとしている。私は旧い人間なので好感はそうなく、特別高い点数は与えなかったが、天才を印象づけるでもなく、作者の姿は華々しい所からもう消えて、天才といった勝手な相互認証の形式すら無化してる。正直、採点不能。
 身のこなし·翻しとカメラワークが引き合い溶け合う、ルノワールらを超えるその操作。手もと動きから上半身、複数者、後に出た人の歩き出しフォロー長く、気紛れ向き変えに同調、の退いたり移したり果てなく滑らかカメラワーク。俯瞰め退きだとフィクス侭一体捉えに転じ、やがて半円を描きながら人から人へ移り戻り運動止まず、やがて室内出て夜のかなり遠くの関連向かった高級アパートとの間を遊泳·大きな円を屋外でも描きつける。それら長廻しの優雅繋ぎ外でも高さ·角度がピシッと締り、シーン間をDISやWIPEで小刻み·マジックの様に連ねたりもする。
 深窓の令嬢や·それらへ世話好きな紳士ら、皆生活能力は欠く·やるべきことへの意識だけが先走る、『ゲームの規則』の人たちで、没落姉妹と、その伯父や起業青年実業家、伯父といい仲のひと、そして夫の遺産使い果たし·東京に出た娘に反し·軽井沢別荘に残り·しかし娘らには会わぬ工夫し·上記男らには(密通でもなく)会ってる姉妹の母、らがメイン6人。女たち、特に姉妹の妹の喋りや行動は、ドラマのシナリオではなく、自発気まぐれ思いつきで、ベースが分からないが、いきいき生々しく活きている。姉や伯父恋人も長いスパンで妹に準じ、それは男らの、考えてもいなかった自己の情や、抑えてたを障壁を間に掲げ命題化を、引き出し強靭化してく。妹ー叔父、姉ー実業家のラインはあるも、同性·異性越えて知らぬ間に乗り換え·越境があり、映画という概念は霧散し、何に対しても平等·平衡な感覚が不思議に残る。こういう映画が主流になって欲しいとも思わないし、あり得ないだろうが、少なくともゴダールのセンス·独立性の半ばは既にして共有してる。
佐野周二と淡島千景の夫婦間の話から枝分かれしていき、不倫相手の高千穂ひづるの過去の恋愛、妹の恋の行方(ドタドタ)まで描かれる。中盤に散らかした人物たちが一堂に会し後半にそれぞれのその先を描き緩やかに回収していく(それなりに丸く収める)。中心の物語にフォーカスしていくのではなく、次から次へと現れるキャラクターすべてに視線が向いている。「OK何でも来い、全員の見せ場を用意してやる」のストロングスタイル。脇の人物の人生まで拾ってバサバサと捌いていくこの感じ、たしかに番匠映画を私たちは見ている。ジェネリック群像劇のような試みが失敗している(描ききれずに放り投げたままの)作品もあるが、本作は番匠映画のなかでも完成度が高い方だと思う。
シャボン玉を吐く象のオモチャや水を飲む鳥の玩具、古びた人形などその人物との心情、記憶に紐付けるアイコンをわざわざ用意して、短い時間で映画(人物)に厚みをもたせている。望遠鏡の覗きから物語が動きだす『裏窓』的なスリルは間違いない。
家でも煙草を吸い女性解放思想の淡島千景が結局は佐野周二の不倫を許してしまい家庭に戻り妻の役割を演じることになる。その時代の尖った(生き方を選択した)キャラクターを用いながらも古風なあまりにも日本的な枠組みで閉じてしまうのも番匠映画という気がした。和服姿から離れた鎌倉での淡島千景の現代的な服装、砂浜での佇まいがやけに格好よく、ますます好きになった。
チャキチャキしすぎの千景姉さん、負けず嫌いで人使いの荒い高千穂ひづる…どっちも勘弁!だけどふたりに振り回される佐野周二はいつまでもみていたい。ボーイズにチヤホヤされるつむじ風こと九条さん、血も繋がってないのに佐野周二の遺伝子受け継いでそうな田浦さん。沢村貞子と千景の対話も良い。ドイツのちゅうぶるの双眼鏡、大木実とひづるの思い出の人形(黒くてボロボロの)千景さんの捨てたフランス人形、水飲み鳥やら象のシャボン玉やら、いろんな人物の所有物、小道具効かせてみるとこ盛りだくさん、さまざまな関係性を深刻にさせずに織り込む番匠の腕に唸る。フルーツ手土産に男女を再会させて、お蕎麦ふたり分払って退散する山鳩くるみさん…幸せになってね。そしてまたしても水爆ネタあり。

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