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七人の侍のchikichikiのレビュー・感想・評価

七人の侍(1954年製作の映画)
4.6

黒澤明監督作品にして、後の作品に多大な影響を与えた不朽の名作。

抜群のエンターテイメント性で大胆かつ、繊細に描かれる人間とそのドラマ

モノクロ映像で描かれる全編を通して迫力、役者陣の演技、ドシャ降りの雨の中でのアクションシーン等々、見所しかありません!

単純明解なストーリーに侍と百姓の対比によるドラマ性もありながら、キャラ立ち抜群の登場人物達の織り成すコミカルさも忘れていない。

なかでも、三船敏郎さん演じる菊千代が先頭きって笑いを巻き起こします!笑

このキャラクターは元々6人の侍だけではどうにも展開が上手くいかず、追加投入されたジョーカー的存在らしいのですが、その出自を含め、物語の根幹を担いながら、どこの誰とも知れない『菊千代』なる元服前の幼名で終始呼ばれ続ける彼の姿は愛おしさしかありませんでした!笑

単純に物語として面白いのはまず間違いありませんし、現代でもこれだけ語られることの多い作品なので、観ておいて損や後悔は一切ない作品です!
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