ねこ無双

ポケットの中の握り拳のねこ無双のレビュー・感想・評価

ポケットの中の握り拳(1965年製作の映画)
4.0
U-Nextの作品でSHOPレンタルされてないのを探してたら、フォロワー様が高評価されてた映画をたまたま見つけたので、鑑賞。

憂鬱な家族の食卓に猫の乱入。
ヨーロッパ風な家族葬とシスターのお経が印象的。

ある家族関係を描いていて、逃げ場が無い、その憂鬱などん詰まり感。こんな展開だと知らずに観たので、衝撃を受けました。

愛してるけど、疎ましい家族。家族を見捨てる事が出来ない長男。愛情よりもしがらみを感じてしまった。

映画が進むに連れて、弟の無軌道っぷりと表情に魅せられました。
行き場のない苛立ちに付き動かされ、打開するために起こした恐ろしい計画。

弟と妹の無軌道なコンビが好きです。弟と妹が二人で家具をベランダから次々と楽しげに落とすシーンが良かった。
唐突な終わり方、あのカットで終わるのも衝撃で。

マルコ・ベロッキオ監督って初めて知りました。イタリアの巨匠と言われてるみたいなのになんで知らなかったんだ。