斎藤福が「春日局」に成るまでを淡々と描いた作品。
戸惑っていたふくが、徐々に心の奥に情念を燃やしていく様子に繊細でアツいものを感じた!
また、子が産まれた際の儀式、妊娠の儀、その他宮廷の細やかな儀式を説明するナレーションがあり、当時の将軍家のしきたりを華やかに学べる。日本も中世フランスの王侯貴族並みにいろいろと仰々しい儀が存在していたとは…大変興味深かった。
ふくの徐々に宮廷に揉まれ、あか抜けて美しくなっていく姿と気丈な性格が魅力的だった。それにしても家康のハッスル具合には失笑。さすが天下統一しただけあるなあ…
その後の女帝としての彼女を追いかけたくなってしまっている。