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キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャーのabeeのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

【愛国心が生んだ超人】

本作も「アベンジャーズ」へ直接繋がる作品としてとても重要な一作でした。

…が、こいつはとても微妙な評価になってしまいました。

厳密に言うと、戦場で安否不明になってしまった親友を助けに行く部分までは良かったです。
人体実験の末にスーパーパワーを手に入れたもやし男が戦争に必要な金を集めるためのプロパガンダに利用され、「国のために戦いたい」という気持ちを失っていくところから、自分が本当になさなければいけないことを思い出し戦う姿には失った少年の心(?)が蘇りましたよ。
でもそのあと全然盛り上がりませんでしたね。

なんででしょうね。
ヴィランも顔面の皮を剥く前の方が悪そうでしたし、せっかく助けた親友を待つ結末にも何の感情も無く…観客はまだしもキャプテンからもその時の感情があまり読み解けないとはどういったことでしょうか?

良く言えばテンポが良かったのかも知れませんが、少し詰め込みすぎだったのかも知れません。

フェーズ1には「アイアンマン」が2作あるのですが、むしろこの「キャプテン・アメリカ」を2作用意した方が良かったと思います。
キャプテン・アメリカが迎える最後にもなんの感情も湧いて来ません。
だって生きてることが分かっているし。
でも、70年も凍結され眠ってしまったことに対する絶望感も全く感じられないのは役者のせいではないでしょうねぇ…

ということで、キャプテン・アメリカは「アベンジャーズ」の最も重要な要です。
彼がいなければハルクは生まれずアメリカで生まれた最初のヒーローとしてもう少し踏み込んだ演出が必要だったのではないでしょうか?

正直なところ、既に「アベンジャーズ」を観ているため言えることなのですが、明らかに彼はチームのリーダーなのですから、そこの描写不足は否めませんね。
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