わかめ昆布

喜劇 急行列車のわかめ昆布のレビュー・感想・評価

喜劇 急行列車(1967年製作の映画)
3.8
ズッコケ役ではなく、きちんと車掌さんとして勤め上げ、「マリコさん」にデレデレしつつもなんやかんや後輩に慕われ、妻にも頼りにされている渥美清。
マジメな役ながら車掌用語で喋り笑わせてくる。
マジメなのに、ズッコケ。
明るく清々しいストーリー!

「喜劇」シリーズの安定ヒロイン佐久間良子。
今回は、リカちゃん人形とバービーがミックスしたようなスタイルで超超かわいい。登場するたびにパッと華やぐ。
今まで見たシリーズの中でいちばんヘアメイクと衣装に気合い入ってる気がした。

そんな佐久間良子演じるマリコさんを、長崎の地でマリア様と重ね合わせるのは面白い。
回想シーンが緑一色なのも斬新。

渥美清の車内アナウンスのほのぼの具合、ところどころ挟まれる渥美の陽気な歌がとても良かった。
声で包み込まれる感じ。
こんな車掌さんいたらいいなと思わせる安定感。

同郷の人に会うと突然訛りが復活して、すぐ意気投合して仲良くなる感じほほえましい。

夫婦とはなにか…
笑いあり、ほろりとくるところあり、相変わらずのさっぱりした失恋、安心して楽しめる作品。
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