Jaya

狂い咲きサンダーロードのJayaのネタバレレビュー・内容・結末

狂い咲きサンダーロード(1980年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

近未来都市サンダーロードにて新道交法に反発する仁が元の族やら警察やら右翼やら全てと戦うお話。剛こと小林稔侍。いや驚くほどホモが似合う。

全編落ち着かない映像で、無駄でしかないカットだけで作られている印象。健と女のシーンは本当に全部要らないと思いましたが。オッパイ見たかったのかな。エネルギーが凄い。
 
仁がハマり役で、単純さを見せない表情が良かったです。そして剛が面白すぎました。「見ての通り私はとある政治結社の者だが」と言った瞬間にどういう映画か分かった気が。幸男の死を問い詰められて「そんな小さなことはどうでもいいじゃないか」とは、なかなかのセンス。

荼毘に付される幸男にしろ、訓練シーンにしろ、茂と剛にしろ、とにかくいちいちいきなり面白い。退院してうろつく仁にしろ、健のベッドシーンにしろ、いちいち無駄でテンポが悪い。冒頭にしろラストにしろ、いきなりカッコいい。

壮大かつ鮮烈でエネルギーが炸裂し、必死さゆえに笑えもして、タイトルからして秀逸という、心からその心意気を堪能できた珍品でした。
Jaya

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