わたがし

バカ政ホラ政トッパ政のわたがしのレビュー・感想・評価

バカ政ホラ政トッパ政(1976年製作の映画)
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 ファッションビルの奪い合いっていう話の主軸とか楽しい音楽で軽いタッチの作品の雰囲気出しながらも、しっかり殴り合い刺し合い指詰め合いのバリバリの70年代東映映画、という歪さを愛でる映画
 仁義なきとかのデンデケ音楽もいいけど、こっちの演歌とかテクノっぽい音楽に乗せて男の人生の悲壮感を描くのも趣があって良い。ヤバい仕事する前に雨の中いちいち女のとこまで行ってプレゼントする菅原文太、最高だね
 特に最後の終わり方がすごい好きだった。バツーンって急に終わる感じ、人生の終わりって案外こういうもんかもしれないと思わされるほど何の前触れもなく「フィルムここで終わりなんで」みたいな。映画も人生も帰りの50mが大事

(追記)75年のトラック野郎のヒットで東映の中で家族連れとか女性の客も呼ぶもんつくろうみたいな軽い方向転換があったらしく、だからその過度期で内容殺伐としたままテンションだけほのぼのしてるんかな、と納得した
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