YYamada

ミザリーのYYamadaのレビュー・感想・評価

ミザリー(1990年製作の映画)
3.8
【スリラー映画のススメ】
◆作品名:
ミザリー (2021)
◆映倫区分 / 日本 G(制限なし)
◆スリラーの要素
 狂信的な読者に監禁される
◆本作のポジショニング
 サスペンス □□■□□ ホラー

〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・ベストセラー小説「ミザリー」シリーズの人気作家ポール・シェルダンは、雪道で事故に遭い瀕死に陥ったところを、近くに住む元看護師の中年女性アニーに救われる。
・「ミザリー」シリーズの熱狂的な愛読者である彼女は、両足を骨折したポールを献身的に介護するが、新作でヒロインが死んだことを知ると逆上して態度を一変。命の危険を感じたポールは脱出を試みるが…。

〈見処〉
①あなたが殺したミザリーを、
 私が生きかえらせてあげる——
・『ミザリー』は、1990年に製作されたサイコ・スリラー。
・ 本作は、猛吹雪で事故に遭い、狂信的な読者に閉じ込められた人気作家の恐怖を描く、スティーブン・キングの同名原作をロブ・ライナー監督が映画化したもの。
・狂気を暴走させる愛読者をキャシー・ベイツが怪演し、第63回アカデミー賞で主演女優賞に輝いた。主人公のポール・シェルダン役は『ゴッドファーザー』のジェームズ・カーン。配役名は、当時のベストセラー作家、シドニィ・シェルダンから。

②結び…本作の見処は?
◎: 少女のような無邪気さと悪魔のような残酷さが同居する、ホラー映画有数の名キャラクター、アニー。命の恩人である彼女が豹変する流れは大変恐ろしく、アニーのような感情の浮き沈みが激しい人は、身の回りにも大なり小なり存在するだけに、妙なリアリティーも感じる。キャシー・ベイツ迫真の演技は、アカデミー賞に相応しい。
◎: 原作: スティーブン・キング×監督: ロブ・ライナー。名作『スタンド・バイ・ミー』と同じタッグで製作された本作は、主人公が「作家」であるだけに、発想力に富んだ行動が印象的に描かれ、作中に退屈なシーンはない。キング原作ならではの終盤の畳み掛ける攻防も良い。
○: リチャード・ファーンズワース扮するお爺ちゃん保安官は、作品質を高揚させる良キャラクター。
YYamada

YYamada