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ミザリーのRのレビュー・感想・評価

ミザリー(1990年製作の映画)
4.4
ここここええええ。めちゃめちゃ久しぶりに見たけどすごい怖さすね、これ。中学生の時にハマりまくって50回くらい毎日見てたわー。ミザリーシリーズの小説で有名な作家ポールシェルダンは、コロラドの田舎町で最新作を仕上げ、それを携えて都会に戻ろうとした矢先、雪に覆われた道にタイヤをとられて大事故を起こしてしまう。運良くそこに通りかかった元看護婦アニーは、意識のない彼を家に連れて帰り、手当てをしてやる。で、気がついた彼に、私はあなたを追いかけていたの、私はあなたのNo.1のファンなの、と語る。あぁ、そうなんだね、えっと、とりあえず家と会社に連絡したいんだけど……雪でラインが途絶えて、無理なの、みたいになって少しずつ少しずつ自分が監禁状態にされてることが分かってくる。で、時々、このおばはん、突然ぶちギレて、すばらしい怒声でポールをまくし立てるようになる。そして、彼の新作が、彼女に絶望を与える内容のものであることが分かったとき、虜の彼にとんでもないことをさせ始める。って流れで、まー何よりすごいのが主演二人のすさまじい演技合戦! 特に、突然狂気が大爆発を起こしたり、いきなり優しくなったり、物悲しくなったり、恋する少女みたいになったり、豚になったり、ころころ変わるメンヘラおばはんの醜態を、すんごいどアップでスクリーンいっぱいに演じたキャシーベイツはマジすごい迫力。怖すぎて大変。ババアを何とか鎮めて、騙して、コントロールして、脱出を目論むポールを演じるジェームスカーンも負けず劣らずのすばらしさ。サスペンス演出はどれもこれも見事なほど基本に忠実な感じで、目新しさはないが、手堅いスリル。特に、2回部屋を出てテンポがグングン速くなる切り返しのハラハラ感はすごい。あと、有名なhobblingシーンね。見てるだけで痛すぎて泡吹きます。あと、ただ怖いモノばかりにもなってなくて、そこそこ笑えるシーンもある。保安官カップルは微笑ましさ満載やし、To Miseryのトーストとか、ドンペリグノンとか、興奮し過ぎでおばはんぐるぐる回るとか、もーおかし過ぎてゲラゲラわろてまいました。素晴らしいスリラーだと思う。そりゃちっさい頃ハマったわけや。楽しい!
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