▪️Title : 「大巨獣ガッパ」
Original Title :※※※
▪️First Release Year:1967
▪️JP Release Date :1967/04/22
▪️Production Country: 日本
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-508 再鑑賞
🕰Running Time:81分
▪️My Review
♪ガッパ〜ア、ガッパ〜ア、ガッパ〜ア♪ 美樹克彦が歌う主題歌「大巨獣ガッパ」が脳裏に残っています（笑）。そのシュールさ・インパクト・破壊力は、『ギララ』の主題歌以上です。ガッパの名を連呼する主題歌が、子供向きで分かりやすく脳裏に残ってるんでしょうね。この歌や後述する親子愛など、『ギララ』よりも『ガッパ』の方が愛着があり子供心に好きでしたね（赤い目は少し怖かったけど）。
昭和40年代初頭の怪獣ブームのさなか、日活・松竹もこれを好機ととらえ、競い合って特撮怪獣映画を製作する事態となりました。こうして日活が『大巨獣ガッパ』を製作し、これに対抗して松竹が『宇宙大怪獣ギララ』を製作し、大映の『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』に続き、『宇宙大怪獣ギララ』から約1か月遅れて公開されました。日活唯一の怪獣映画ですよね。
巨大怪獣の脅威と親子の情愛を中心に描き、企業・科学者の倫理のみならず、母親のいない娘と父など家族をテーマに据えた内容に、恋愛ものの要素までも取り入れた意欲作で、その割によくまとまったストーリーは評価できます。怪獣映画の中でも独特の存在感を持つ作品です。また、熱海襲撃シーンなどの特撮の出来も良いです。ちなみに熱海城は『キングコング対ゴジラ』（62年）でも両怪獣にメチャメチャに壊されている怪獣の聖地ですね（笑）。
そのガッパの特異さとして、ガッパはあくまで行く手を阻むもののみを破壊します。これは、「子供に見せる映画として、破壊に快楽を求めさせてはいけない」という意図的な演出が日活側にあったためです。また、オス・メスの夫婦に加えて、子供まで存在するという極めて希有な怪獣です。子供を思いやる感情は人間を上回るものが有り、巨大怪獣であるが故の都市破壊は行いますが、それは人間に連れ去られた子供を奪い返すための必死の行動であり、さらに怪獣の親子が再会を喜び抱擁するシーンを描くという手法で親子の情愛を表現しており、怪獣映画としては珍しく叙情的な作品でもあるんですね。
なので、日本製の怪獣映画としては数少ない、人類・怪獣ともにハッピーエンドを迎える作品となっています。怪獣の親子愛に子供心にも涙。。。

物語は。。。
南太平洋の孤島・オベリスク島に有史以前から棲息する巨大怪鳥・ガッパ。日本の調査団はその幼態(=仔ガッパ)の捕獲に成功し、日本へ連れて帰ります。だが怒り狂った仔ガッパの両親は日本へ飛来し、自衛隊の攻撃をものともせず、熱線を吐き出し暴れ回ります。。。

25歳の輝いている山本陽子、とても素敵ですね！！

▪️Overview
渡辺明の原案を「放浪のうた」の山崎巌と「殺るかやられるか」の中西隆三がシナリオ化し、「日本仁侠伝　花の渡世人」の野口晴康が監督した怪獣特撮もの。撮影はコンビの上田宗男。（引用:映画. com）

出演は、川地民夫、山本陽子、和田浩治、藤竜也、町田政則。

• #日活特撮シリーズ

子供の頃から有名な作品だったが、何故か観る機会無く アマプラにあったので遂に鑑賞。

『科学特捜隊 ベムラー』の様なガッパのビジュアルと『怪獣ゴルゴ』の様な内容の日活産特撮怪獣映画。

拐われた子供(卵)を取り戻すのが物語の本筋なので、無駄な殺生もせず、怒り狂って街を破壊する事無く、なるべくセットを壊しない様に(空飛べるのに)歩く 予算に優しいガッパ夫妻の姿が微笑ましい。

ミニチュアセットのクオリティは流石に東宝のそれには敵わないが、スーツ造形は色々なギミックを備えつつ なかなか生物感もあり それなりにリアル。

エラい綺麗なヒロイン女優さんだと思ったら、若き日の山本陽子先生！
そんなのも含め(?)資料的意味合いで観れてよかったです(^^)


やっぱ怪獣は海から本土上陸するのが絵になるな！👍️

…飛べるのに…😁(しつこい)

親子の愛情を描いた特撮怪獣映画。　
川地民夫、山本陽子、小高雄二らが共演。
日活が製作した唯一の怪獣映画。　　
　　　
南太平洋のキャサリン諸島オベリスク島で噴火が起きる。そんな折、週刊誌プレイメイトの記者をしている黒崎浩（川地民夫）は、カメラマンの小柳糸子（山本陽子）、東都大学の生物学者（小高雄二）らと共に、南太平洋を貨物船で航行していた。週刊誌プレイメイトの創刊5周年記念として、南海の楽園を満喫できるテーマパーク・プレイメイトランドが開園する予定で、そこで披露する生物の採集や原住民のスカウトが目的だ。黒崎たちは船上からオベリスク島に巨大な石像を発見したため、島に上陸すると、原住民から歓待される。一行が現地の少年にガイドしてもらい石像にたどり着くと、地震が起きて石像が倒れ、洞窟が現れる。洞窟の中には地底湖が広がっており、そこで卵を見つける。その時、卵から幼獣が孵化し、一行は島民の反対を押し切って幼獣を日本へ連れ帰る。幼獣は怪獣ガッパの子供で、地底湖にいた親ガッパは子供を取り戻すため、飛翔して熱海に上陸する...　

「ガッパ～　ガッパ～　ガッパ～　ガッパ～」のオープニングとエンディングで流れる主題歌が耳に残る。
日活唯一の特撮怪獣映画で、怪獣と人間のそれぞれの親子愛が描かれている。
烏天狗に似た風貌で、着ぐるみで撮影された怪獣が味わい深い。
F104戦闘機や61式戦車などの当時の自衛隊の兵器が登場して懐かしい。
同時期の東宝特撮怪獣映画は、砲弾が全く怪獣に当たらない線香花火のような火花で戦闘シーンを撮影しているのに対して、砲弾がちゃんと怪獣に命中するのが心地よい。
海外上映を意識しているのか、日本舞踊に加えて、熱海、富士山と河口湖、日光東照宮と華厳の滝、東京国際空港（現在の羽田空港）、結婚式など当時の日本を代表する観光地や文化・習慣のシーンもあり、往年の日本を偲ぶことができる。
ラストは人間への戒めを込めたメッセージで上手くまとめている。　

2025.9　配信で鑑賞

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