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マッチスティック・メンのYYamadaのレビュー・感想・評価

マッチスティック・メン(2003年製作の映画)
3.7
【サスペンス映画のススメ】
〈ジャンル定義への当てはめ〉
 ▲: 観客の緊張感を煽る
 ○: 超常現象なし

◆作品名:
マッチスティック・メン (2003)
◆サスペンスの要素:
・大型詐欺事件の行方

〈本作の粗筋〉
・病的な潔癖症で悩む詐欺師のロイと、その相棒のフランク。あまりにひどい症状に見かねたフランクは、ロイに精神科へ行くことを勧める。
・病院で見てもらったロイは別れた妻との間に出来た会った事のない子供の存在を思い出す。その後、対面を果すのだが娘との出会いが思わぬ方向へ…。

〈見処〉
①「絶対キレイにダマされる」
 爽快感溢れる「コンゲーム」の傑作
・『マッチスティック・メン』は、2003年に製作されたコメディ・サスペンス。
・本作の監督は『エイリアン』の名匠リドリー・スコット。『グラディエーター』(2000)、『ハンニバル』(2001)、『ブラックホークダウン』(2001)と大作を連投する第二次ブレイク時に手掛けた中規模予算の作品である。
・出演はキャリアピーク期のニコラス・ケイジと既に中堅スターに定着していたサムロックウェル。ケイジの娘役で出演したアリソン・ローマンは、撮影時の実年齢22歳にて、14歳のティーンエイジャーを好演している。

②コンゲーム
・「コンゲーム」とは、詐欺師などの主人公の策略により、騙し騙され、まるでゲームのように二転三転するミステリー、サスペンスのジャンルのひとつ。
・同ジャンルの代表作はポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが出演した『スティング』(1973)。本作『マッチスティック・メン』も同作の系譜を継ぐ爽快な作品である。

③結び…本作の見処は?
◎:「どんでん返し」映画でありながら、爽やかな気持ちにさせてくれるのは、複雑な伏線やトリックがないから。それを実現させた脚本が素晴らしい。
○: サスペンス、ミステリー要素は少ない分、人間ドラマとしての見どころが多いコメディ作品である。
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