YYamada

マトリックス レボリューションズのYYamadaのレビュー・感想・評価

3.5
【アクション映画のススメ】
〈ジャンル定義への当てはめ〉
 ○: 心理描写より外面的な動作を重視
 ○: 格闘・戦闘を解決の糸口とする

◆作品名:
マトリックス レボリューションズ (2003)
◆アクション映画のジャンル
近未来SF/ 人類vs機械 最終戦争の終結
◆類似作品
・宇宙戦争
・ドラゴンボール

〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・ソースに達して精神と身体が分離した状態になったネオは、メロビンジアンの下僕、トレインマンが支配する空間に閉じ込められていたが、モーフィアスとトリニティーがネオを解放させることに成功。
・センチネルの総攻撃が迫るザイオンを救うため、一行は急いでザイオンに戻らなければならないが、そんな中、ネオはひとりマシン・シティーに向かうことを決意する…。

人気SFアクション「マトリックス」シリーズ3部作の完結編。
〈見処〉
①始まりのあるもの全てには
 終わりがある
・『マトリックス レボリューションズ』は『マトリックス』シリーズの3作目。脚本・監督はウォシャウスキー姉妹。2003年11月5日に世界60か国で同時刻同時上映された。

②トリロジー作品として
・本作シリーズを含め「トリロジー(3部作)として公開した後に、4作目以降の続編製作を再開する作品が増えているが、トリロジー作品には名作が多い。
・「もともと3部作の構想」「ヒットを受けて続編製作」と背景は色々あるが、トリロジーとしての評価をしてみたい。

【横綱作品】全作ハズレなし
◆ロード・オブ・ザ・リング
 ⤴️LOTR/旅の仲間
 ➡️LOTR/二つの塔
 ⤴️LOTR/王の帰還
◆バック・トゥ・ザ・フューチャー
 ⤴️BTTF PartⅠ
 ⤴️BTTF PartⅡ
 ➡️BTTF PartⅢ

【大関】名作2作に凡作1作
◆ゴッドファーザー
 ⤴️ゴッドファーザー
 ⤴️ゴッドファーザーPARTⅡ
 ⤵️ゴッドファーザーPARTⅢ
◆スター・ウォーズ
 ⤴️スター・ウォーズ/新たなる希望
 ⤴️スター・ウォーズ/帝国の逆襲
 ⤵️スター・ウォーズ/ジェダイの帰還
◆スパイダーマン (サム・ライミ)
 ⤴️スパイダーマン
 ⤴️スパイダーマン2
 ⤵️スパイダーマン3

【関脇】粒揃いなトリロジー
◆ボーン3部作
➡️ボーン・アイデンティティ
➡️ボーン・スプレマシー
⤴️ボーン・アルティメイタム
◆マトリックス3部作
⤴️マトリックス
➡️マトリックス・リローデッド
⤵️マトリックス・レボリューションズ

本作(第3作)の出来映えが素晴らしければ、映画史に残るトリロジーとなったはずの「マトリックス」。もっとも最終作の品質に優れる作品はほとんどなく、「魔の3作目」と言える。

③結び…本作の見処は?
伏線未回収の王様作品
◎: 本作の目玉シーンは「センチネル25万機に対する人類最後の都市ザイオンの絶望的防衛」と「ネオvsエージェント・スミスの最終戦闘」。どちらも20年前の作品とは思えないほどの高品質アクションは、観ても決してムダにならない。
×:「ネオが現実世界でも覚醒した理由」「過去5人の救世主とネオの相違点」…。前作『マトリックス・リローデッド』に配置された伏線に対し、いろいろと予想していた鑑賞者に対するまさかのゼロ回答。公開前に煽るだけ煽ったプロモーションに敵意を感じたほどの愛憎作品。
×: 現代の神話のような世界観で始まった第1作に対し、本作のラストは某新興宗教が製作した映画のような尻つぼみは残念。
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