Xavier

ミストのXavierのレビュー・感想・評価

ミスト(2007年製作の映画)
3.5
ホント、何度観ても胸糞悪い作品だよなぁ…
大木がガラス窓を突き破るほどの嵐の翌日、スーパーへと買い出しに出掛けたデヴィッド。軍隊やパトカーが慌ただしく町を往来するほどの物騒がしさ。
突然、スーパーの外が濃い霧にあっという間に覆われた。設備点検の為に外に出た店員のジムが不気味な物体に襲われると店内に居た人々は次第に理性を失っていく…
ザックリ言うとストーリーはこんな感じ
いざっていう時に、その人がどんな人なのか解るよね。
この作品では、得体の知れない"何か"が人々をパニックに陥れる。
そして、このパニックは人の心にも影響を与えていく。
そして、その中にはどうしようもない人物が出てくる訳で…

この作品では宗教ババァだね。
コイツが最悪なんだわ。
今起きていることが神様の示教と考え、
これを収めるには生け贄が必要だと説き始めるんだな。
最初は無視していた人々も、次から次へと襲ってくる恐怖の連鎖に耐えかねて、
このババァにすがるようになっていくんだよね。
逆にその事の方が、"得体の知れない何か"よりも恐ろしい。
人は個々でいるときはそうではないけど集団になると狂暴性が増すからね。

そして、ラストは衝撃的
ホント胸が苦しくなる。
4発の閃光が物悲しい

実はエンディングはもう一つ作られていて、試写を観た上であのラストに決まったらしい。DVDにはもう一つエンディングが収録されており観たんだけど、個人的にはこっちのエンディングが数段良い
でもインパクトから行くと、今作のエンディングがベストなんだろうなぁ…
Xavier

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