ryosuke

御冗談でショのryosukeのレビュー・感想・評価

御冗談でショ(1932年製作の映画)
3.8
ハーポが出てくるアクション中心のシーンがやはり面白い。本作はグルーチョも結構動く。
アメフトのアイデアが素敵。マルクス兄弟の映画は舞台をただ正面から映してる感じになりがちだが、これは映画的だった。
ダジャレと連想ゲームで話があちらこちらにいってしまうパターンについては、英語のリスニング能力があればなあと思う。うまく訳しているのだろうが、ニュアンスの変化は避けられないだろう。
不自然な編集やジャンプカットがちょいちょいあったがフィルムの欠落だろうか。
グルーチョが客に話しかけて「第四の壁」を破る演出も。キートンも「文化生活一週間」でカメラを手で覆う演出をやっていたが、この手のことを映画で最初にやったのってコメディ映画なのだろうか。リアリズムが必要なく、メタな可笑しさも入れやすいので、そうであっても納得。
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