YYamada

アルゴのYYamadaのレビュー・感想・評価

アルゴ(2012年製作の映画)
3.7
【戴冠!アカデミー作品賞】
 第85回 (2012) アカデミー3部門受賞
 (作品/脚色/編集)

〈見処〉
①実話は小説より奇なり!?
・1979年に発生した在イランアメリカ大使館人質事件を題材とした、実話に基づくサスペンスドラマ。
・『最後の猿の惑星』を鑑賞していたCIA職員が、映画のロケハンと称しイランから出国することを思いつき、『アルゴ』という架空のSF映画をでっち上げて、秘密裏にテヘランから脱出させるという作戦を描く。

②多才の名監督、ベンアフレック
・ベン・アフレック監督・製作・主演。
・作中にハリウッドプロデューサーが、「猿でも監督は出来る」という台詞があったが、寡作ながら、アフレックの演出は基本に忠実で奇を狙わないところに好感が持てる。
・第二のイーストウッドになり得る存在。

③私的解釈…なぜ作品賞に選ばれた?
・当時は、実話に基づくサスペンス作品が少なく、本作の優れた脚本をアフレックが丁寧に演出したからだろう。
・また、映画の力を誇示したかったのだろう。ときはオバマ政権。映画と関係している米国政権は全て民主党時代。
・但し、作品の完成度では『ゼロ・ダーク・サーティ』の気がする。

◆アカデミー作品賞 受賞作の中の
 本作のポジショニングは …
★★☆☆☆ 芸術性
★★☆☆☆ 社会風刺・メッセージ
★★★☆☆ ストーリーライン
★★☆☆☆ 革新性
★★☆☆☆ 演技・演出

★★☆☆☆ 総合評価 (独断と偏見)
いま見返すと平均点の映画。ということはアカデミー作品賞受賞作の中では平均以下となる。
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