きき

月の輝く夜にのききのレビュー・感想・評価

月の輝く夜に(1987年製作の映画)
2.7
シェールがオスカーを受賞した作品。
他にもシェールの母親役のオリンピア・デュカキスが助演女優賞、脚本賞も受賞。

ニューヨークに住むイタリア系一家の一人娘、ロレッタ(シェール)は、数年前に夫を亡くした未亡人だった。
そんな彼女に、昔馴染みのジョニー(ダニー・アイエロ)が求婚し、乗り気ではないものの承諾する。
しかし、ジョニーの母親が危篤となり、彼は急遽母の元に向かう為、ロレッタに仲違いしている弟ロニー(ニコラス・ケイジ)に自分たちの結婚式に出てもらうよう言伝を頼む。
ロニーに会いに言ったロレッタだったが、彼の無愛想な態度や仲違いの理由を聞き、次第に放っておけなくなってしまう。
そして二人は関係を持ってしまい…

というお話。

うーん、想像していた内容とは全然違ったんだけども…
これは恋愛もの、というよりコメディなのかも?
あらすじだけ見ると、ドロッドロな展開になりそうなのに、そんなこともなく、意外に笑える感じに仕上がっているのがポイントかも。

ただ、オスカー獲得作品ってことで、ちょっと期待しすぎちゃったかなぁ( ˙꒳​˙)
ラブストーリーとして観ると、あまりに薄っぺらく、コメディとして観るなら、そのテンポや演出、ウィットに富んだやり取りがなかなか良き◎

シェールも若いけど、彼女はなんかもう色々超越してる感あるから、今と変わらない気もする。笑
ニコラス・ケイジが若くて、やっぱりオーバーな演技が本作の雰囲気には合ってるのかも。

印象的だったのは、オペラを観に行く時、バッチバチにキメたシェールがスーパー美しい…!
めちゃくちゃハッキリして濃いお顔だけど、役柄がもう着飾ることもない未亡人だったから、久々のお洒落!みたいな感じの演出に可愛さすら感じる♡!

ツッコミどころ満載で古臭いセリフや演出なのだけど、月のマジックなのか、それすらも少し愛しくなる作品。

ちなみに監督は『オンリー・ユー』のノーマン・ジュイソン。
わたしは『オンリー・ユー』の方が断然好みなのだけど、コメディタッチで運命の恋、みたいな部分は通ずるものがあるので、もしかしたらそういうお話が好きな方なのかしら。

記録 : 2020年230本目。
きき

きき