Jaya

バッファロー’66のJayaのネタバレレビュー・内容・結末

バッファロー’66(1998年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

出所したビリーが大嘘吐いてた両親への辻褄合わせにレイラを攫ってバッファローの実家に連れ帰るお話。バッファローにて居場所はない寂寥感が素晴らしい。

劇伴ははカッコよくともハマっているという程ではなかったですが、色遣いがとにかく素晴らしいです。

レイラの存在感と演技力が半端じゃなく可愛らしすぎる。この体型は役作り?ムチムチ体型だからこその世界観でした。

一方、ビリーはそこまでハマってなかった印象。確かに役には合ってるしカッコいいし文句ないんですが、愛情に臆病で根底では気弱で地味な男というようにはあんまり見えませんでした。

レイラがビリーに惚れる過程も謎。レイラの演技からは一切違和感は抱かないのですが、「何で?」と思う展開が多かったです。ビリーの優しさってどこ?

射殺を思いとどまったときに、ビリーの脳裏に浮かんだのが墓前でラジオ聞いてる両親という演出は凄い。この両親、恐ろしい感じがよく出てました。

晩餐のシーンでカットごとに画質が変わるのは意図的なんでしょうか?構図もかなり不自然で残念。ラストシーンの流れも少し冗長に感じました。

レイラの説得力が並外れていて、彼女のおかげでビリーの救われる描写にも説得力があり、結果的に観ている方も救われた気分になる名作でした。
Jaya

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