サラリーマン岡崎

サニー 永遠の仲間たちのサラリーマン岡崎のレビュー・感想・評価

サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)
4.6
今年、大根仁×篠原涼子でリメイクがあるらしい。
韓国だからこそできた映画だから、
少し心配だけど、大根さんだから期待…!

さてさて、こんな可愛いアツい青春映画なんで見逃していたのか…。
この映画で見せるのは難病で余命いくばくの旧友とその昔の青春時代の回顧という単純なストーリーを音楽と美術、
そして、韓国ならではの文化で可愛く、アツく語る。

韓国ならではというのは、
男社会で年上を敬う儒教の文化があること。
その中で女性且つ子供という一番権力のない存在を主人公に置くことで、
アツい映画となっている!

随所で描かれる父親中心の家庭構造、
女子生徒にも普通に暴力を振るう男性教諭、
男性中心の政治紛争。
現代の主人公たちも夫や男上司に支配されている。
その中でたくましく、輝き過ごす彼女たちの姿に泣き笑いする。
そのイキイキとしながらも、生きにくい社会をで悩みながらも、
それが叶わないと観客はわかりながらも、
友情や夢を持って生きる彼女たちに
共感し、仲間になりたい!と思う。
多少無理のある話の流れでも、
彼女たちのイキイキさでふっとぶ。
(現代のパートでも女子高生に喧嘩ふっかけるところとかもう、、、たまらん!!!)

そして、それを彩る音楽と美術たち。
音楽はもう言わずもがなですが、
あの30年前の光景を30年前と分からせながらも、
現代っぽく色使いで巧みにワクワクさせるのはすごすぎない?
靴とかナイキのバックとか、、。
惚れ惚れするわ。

自分は男だし、日本人だし、
彼女たちのような友情は持てないかもしれないけど、
どんな理由であれ、生きにくいのは確かだし、
そんな中で確かにあの頃は楽しかったな、
と映画のコピーそのままだけど、
あの頃の輝きを取り戻してくれる映画。

出会えて良かった。
SUNNY聴きまくってるよ。