南極基地からの救援要請を受け南極へ向うサム。だがそこにはゾンビ？がおり…

「遊星からの物体X」みたいな映画を作りたかったのは伝わりました😅
舞台が南極だし、未知の生物に襲われる感じとか似てます。

ただ「遊星からの物体X」の方が圧倒的に面白いんですよね。
誰を信じて良いのか分からない緊張感や、グロテスクなエイリアンのビジュアルなど、「遊星からの物体X」は素晴らしい所が色々あるのに対して、本作は面白みに欠けるんですよね。
足元にも及んでなかったです。

まぁ「遊星からの物体X」みたいな映画がどうしても見たければ見ても良いのかなぁ…。

• #SF

超絶面白いくない。

北極か南極かわからないが、極寒設定が全く活かされていない。

結局、最後は悪魔って・・

「悪魔」って何？

ある日、アメリカ国防省が極秘に建設した南極のエンバス基地から救難信号が送られ、軍はサム・ケイジ大尉等2名を派遣。そこで聞かされたのは基地の司令官シリング博士が地下鉱脈で「何か」を発見し、その後部下を次々惨殺したという惨い現実だった…というストーリー。
スティーヴン・キング原案の南極基地を舞台にしたオカルトホラーです。
吉に残っていた生存者衛生兵のジェニファーと技工士のシェバンスキーからシリングが起こした事件を聞かされた二人は、地下鉱脈へ向かおうとするも上官カリーがガスの影響で体調を崩し断念。その後、カリーは殺されてしまい、サム達3人はシリングの部屋から手掛りを探そうとするが、という内容です。
この邦題からは全く想像つきませんが、「ブロス/やつらはときどき帰ってくる」「ブロス・リターンズ/やつらはふたたび帰ってくる」に続く「ブロス」シリーズの3作目にあたる作品です。原作の短編は少年時代に兄を不良少年達に殺された主人公が、高校教師をする学校に死んだはずの不良たちが現れるという内容ですが、今作では南極が舞台になっていて主人公達もMP(ミリタリーポリス)で、原作らしさを感じられる所は主人公の恋人が過去に殺されているという点やその殺した人物が主人公を再び苦しめているという所くらいですね。原作ではなく原案になっているのもあまりにもかけ離れ過ぎているからか。
南極基地を舞台にしている事からも「遊星からの物体X」の影響は大きいですが、予算は比べるべくもないので基地も掘っ立て小屋みたいな安っぽさ感じさせるものですし、一体基地で何が起こったのか、消える死体などのミステリアスな展開は悪くないんですが、緊張感を感じられないのも辛いですね。不気味さも感じられませんでした。
主人公のサムはやたらイライラした感じで怒鳴り散らしたり、時折フラッシュバック映像が流れますが、これは後半の展開で解き明かされます。ただ、そうすると前半でサムがシリングの目的をやたら知りたがって解き明かそうとしたのが不自然に感じますね。いや、お前知ってるじゃんって。
ヒロインと恋に落ちるのも唐突過ぎるから、後半の展開で愛によって人間性を取り戻す下りも説得力を全然感じられませんでしたね。
ハンチング帽みたいなの被って文句多い技工士シェバンスキーがイイ味出してたんじゃないかと思います。中盤過ぎで意外な正体明かされるけど、前半で帽子とってた時は額には何もなかったよね？
後半では死んだ隊員たちがゾンビになって襲ってきますが、見た目は軽くメイクしたくらいで、言葉を喋って武器も使いますが、殆どはユラユラ歩きながら迫って来るだけですね。一応、ゾンビ達を銃撃するシーンもあるけど少しだけですし、ここはもうちょっと銃撃戦盛り込んでも良かったんじゃないかな。予算の関係で厳しかったのかもしれないけど。
魔導書が出てきた時点でオカルト展開は読めますが、後半でシリングと異母兄弟である主人公も何千年も生きてきた悪魔と人間のハーフだったという中二病要素は意外と好きでした。「スーパーナチュラル」と同じで悪魔同士の対決はやっぱり素手での殴り合いになるんですね(笑)しかしアッサリ決着ついたな。流れ出す血が赤色なのを見て絶望の悲鳴上げる所は良かったですね。
個人的にはまあ最後まで見れはしましたが、盛り上がりに欠けるオカルトホラーという印象ですね。キングファンにもオススメは出来ないかな。