1972年1月30日、北アイルランドで実際に起きた「血の日曜日事件」を、ボーンシリーズのポール・グリーングラスがドキュメンタリータッチで映画化した作品。
手持ちカメラでの撮影、出演者たちの演技に見えない演技、、まるでその現場に居合わせたような臨場感、緊迫感。
もともとは平和的なデモ行進の計画だった筈だったのに、、、
これは問題が複雑すぎる、、、英国からの独立運動に加え、カトリック差別という宗教問題も絡む。そんな中行われた裁判無しの逮捕への抗議&公民権を求めるデモ行進。。
怒り、憎しみ、恐怖、、渦巻く負の感情。ひとたび秩序が崩れたら、あとはドミノ式、誰も止められない。暴動ってこうやって起こる、、っていうのがよく分かる。
亡くなった14名の方々の事を思うと、本当にやり切れないですね、10代の犠牲者もたくさん居て、、、怒りより虚しさを感じてしまう。エンドロールで流れるU2の「Sunday Bloody Sunday 」がなんとも心を打ちます。
PS.その後のイギリス政府の対応なども興味深い。