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湖のランスロのいののレビュー・感想・評価

湖のランスロ(1974年製作の映画)
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甲冑のこすれる音、馬の駆ける音、バグパイプのように響く縦笛。とにかく音が生々しい。湿った林の上でのリアルな音。「たぶん悪魔が」のバスの中でも展開された、一人一文の積み重ねによる台詞は舞台劇のよう。監督は、決定的な場面は写さない。刺されてる瞬間の画とかそういうのは意図的に外される。馬の脚だけだったり、コトが終わったあとだったり。そうやって想像させるのかしらね。アーサー王物語は数年前に読んだので、ランスロやモルドレッドの名前だけはわかる。フィルマのあらすじのうち前半は理解できてると思うけど、後半は読んでも えっ、そうだったの?という有り様💦 不思議な独特な間。王妃の美しさ。神への誓いと不義と騎士団崩壊。生々しい木々の間に血が流れる。
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