聖杯伝説が恩寵と信仰を通じた救済を描写するのとは対照的に、ブレッソンは鉄と血の運動として凝視する。
漁夫王の癒えざる状態、荒廃した土地、そして沈黙する聖霊は、聖杯を万人を救済する普遍的な恩寵ではな…
終わりのはじまりの気配
ロベール・ブレッソン監督による、アーサー王伝説に登場する騎士たちの末路を描いた、静寂に包まれている作品。本作は、ブレッソンらしい極端に抑制された演技と、簡素な演出によっ…
とにかく、ゴヴァンがかわいい。
ランスロが9連勝ぐらいするところの、観客席のゴヴァンたちのなんという微笑ましさ。人の感情に過剰に寄り添わない。世界の中の一つとして描き出す。
それが、シリアスを基調と…
【手足のショット】は見えない部分を多くとることで映画のサイズを大きく見せる。【棒読み演技】は情緒に頼ってない分、観る人の読解力を喚起する。【強調された環境音】は抽象的な物語をリアリズムに底上げする…
鎧の音ASMR。鎧を着てる騎士しか基本出てこないのでずっとカチャカチャ言ってる。
騎士の戦いの動き自体はさほどスピーディーなわけではないのけど鎧がひしゃげて血が吹き出す様には異様な迫力がある。
馬に…
湖のランスロもDVDで見てたけどまじで違う映画、ブレッソンが編集をスクリーンのでかい画面の中でやってたみたいなこともあって、やっぱでかい画面じゃないと感じない映画のあの感動が彼に限っては際立つ。
だ…
そもそも聖杯まわりの話を大して知らない上に、本作はその後日談であり恐らく大胆な省略による語りが採用されている為に物語の全貌を掴み味わうことは難しかったのだが、「映画」として猛烈に面白かった。
馬や…
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