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ターゲットのHKのレビュー・感想・評価

ターゲット(2010年製作の映画)
3.8
アマプラでまた劇場未公開の拾いモノ。
尺が手頃なんで、たいして期待もせずに観たら、これは面白かった!
先祖代々のプロの殺し屋(ビル・ナイ)が、ターゲットの詐欺師(エミリー・ブラント)を仕留めようとしますがいつも失敗ばかり・・・という軽め緩めの英国産クライム・コメディ。

出演は他に『ハリー・ポッター』の“ロン”ことルパート・グリント、『ホビット』シリーズのマーティン・フリーマン、『ゴスフォード・パーク』のアイリーン・アトキンス、他。
正直、話はありきたりなんですが、主役から脇に至るまで全てのキャラが魅せてくれます。

とくにブラントはこれまで私が見た中では一番の当たり役。
手クセは悪いし自己中だし緊張感無いしで現実にいたらとてもお近づきになりたくない危険なキャラですが、自転車で颯爽と登場した瞬間からとても魅力的。
監督は『隣のヒットマン』のジョナサン・リン。なるほど似たテイストかも。

実は観た後で確認すると、本作は1993年のフランス映画『めぐり逢ったが運のつき』のリメイクだと判明。
元ネタも評判が良いようなので観てみたくなりましたがVHSしか存在しないらしく、残念。

原題は“Wild Target”ですが、なんの工夫もない邦題とミスリードを誘うジャケ写からは全くヤル気が感じられません。
とても面白いのに、ビデオスルーの上にこの扱いではもったいない限り。

ビル・ナイの母親(アトキンス)の『サイコ』シーンが笑えました。
ラスト、小さな子供が庭に埋めていたのは・・・
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