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血の魔術師のhorahukiのレビュー・感想・評価

血の魔術師(1972年製作の映画)
2.6
何が真実で何が虚偽か?

目があった客を舞台にあげて、そいつに「流石に死んだでしょ…」って思っちゃうほどの人体損壊をやってのけるマジシャン・モンターグ。ショーの直後はピンピンしてるので観客には大受けなんだけど、しばらくすると必ずマジックと同じ方法で殺されてしまう。そんな怪しいマジックショーの謎を追うグロゴアホラー。

個人的に苦手意識を持っていたルイス監督。『ゴアゴアガールズ』が予想以上に面白かったので、「他のもいけるんじゃない?」とか思って調子に乗って代表作の本作を見てみたのだけど、やっぱり苦手だわ…。

批評的には当時そこそこの評価を得たらしい。「何が現実か?」という当然の認識を揺るがす方面に話を持っていくのは確かに面白いし、それがルイス監督のいつもの悪ふざけ感と違和感なく結びつくから、クライマックス近辺は結構好きなんだけど…。でも、本作のタイトル『血の魔術師』を呼び名にしてしまうくらいだから、ルイス監督自身は相当気に入ってたのでしょうね。

マジックショーを披露する会場は小学校の講堂を使ったみたい。首チョンパ、剣ぶっ差し等々を動物の内臓まで使って演出するグロシーンの撮影現場としては最悪な場所のような気がするけど、良く小学校側OKしたよね😅もう廃校だったとかかな?そうじゃなかったら面白がってキッズが見学に来そうだし、見学出来なかったとしても「どんなシーン撮ってるの?」とか絶対聞かれるだろうし…。先生たちは何て答えたんだろ?「人間の体をグッチャグチャにしてるんだよ〜♫」とは流石に言えないよね🤣
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