horahuki

パペット・マスター/惨劇のパーティーのhorahukiのレビュー・感想・評価

3.0
世界がパペットのようだったら良いのに…

オークションでトゥーロンさんのトランクケースを落札したオッサンが、「俺も動く人形作りたい!」とか言って暴走し出すシリーズ6作目。最終的にアホみたいなキモいビジュアルのパペットが爆誕する異色作。

原題がナンバリングされてないから本筋に組み込まれる作品じゃないのだと思うけど、それでもシフト少なめヒル女さんの参戦は嬉しい!他にもナイフ骸骨さん、小顔大男さん、顔回転さん、ドリル頭さん、6腕ガンマンさんといつメン勢揃い。火炎放射さんはいなかったけど…。

火炎放射さんとヒル女さんって何故か一緒に出てこないけど仲悪いのかな?火炎放射さんが初登場した2でヒル女さんが退場したし、しかも退場の仕方が火だったからトラウマになってるとか?…まさかの不仲説!

人形劇をやってるオッサンが気弱なガソスタ店員ロバートの木彫り能力の高さを見込んで引き抜きするんだけど、住み込みで仕事させてたらオッサンの娘ジェーンと良い感じになっちゃうもんだから、オッサンが静かにピキピキってなっちゃうってのが本作のお話。

ジェーンを襲おうとした近所のヤンキーを撃退しようと奮闘する小顔大男さんのカッコ良さはマジでヒーローだし、仕留め損なったヤンキーの部屋に放たれたナイフ骸骨さんとドリル頭さんの容赦ないリベンジが楽しい!2人の相変わらずのドジっ子っぷりも可愛いし、可愛さ見せつけてからの股間ドリルの残虐さのギャップよ!

気弱なロバートが自信を手にしていく物語なんだけど、ジェーンを守るために自制をなくして人を殺しそうになったりと内側に攻撃的な性格が眠ってて、それを本人も恐れてる。そこを絡めて展開していくのかと思いきや、その辺りはほぼほぼスルーっていうポンコツっぷり…。でも最高に笑える&後味最悪なところでブツ切りのように終わる意外性にポカーンってなって何かもうどうでも良くなってくるという。。。

ちなみに今回のパペットたちは悪側に回っちゃう。だけど、しっかりと善側に戻ってきてくれるからシリーズ好きを裏切らないし、悪を撃退する時の容赦のなさも相変わらずで良かった。でも、全体的には微妙だったかな〜。お馴染みの曲に乗せたシリーズの総集編のようなオープニングから始まるうえに、面白かった『3』を撮った監督だから期待したんだけど、ちょっとパワー不足😓
horahuki

horahuki