わたがし

隣人13号のわたがしのレビュー・感想・評価

隣人13号(2004年製作の映画)
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 典型的なDQNが酷い目に合う様は観ていてやっぱり気持ち良くて、生きていく中でどんな状況になってどんな精神的成長を遂げようがやっぱりそういう本質的な部分での闇は変わらないんだなって自分に対してもこの主人公に対しても思った。「いつの話だよ!!」なんか通用しない。いつまでも嫌なことは嫌だし傷が癒えるかどうかに時間は関係ない。
 中村獅童はあらためてやっぱり凄い役者だなと思った。テンプレでもなく独特すぎて伝わらないこともない絶妙なバランスの異常者芝居。こういう役柄はどれだけ演じる本人がそのキャラを「異常と思ってない」かどうかだと思う。中村獅童という人はこの13号をたぶん変な人だとか、ヤバい人だとか思って演じてないんだと思う。凄いなあ。
 基本引きの暴力描写はいい感じにドライで、でも照明の凝りとか微妙にミリ単位で動くカメラワークとかの効果で確実に湿って見える感じが良かった。でもそれよりも何よりもあのテクノ音楽に合わせて中村獅童と小栗旬が全裸でピョンピョン踊ってる心情描写的シーンがシュールすぎて全編観終わった後巻き戻して二回ぐらい観た。
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