茜

ベイビー・ブラッドの茜のレビュー・感想・評価

ベイビー・ブラッド(1990年製作の映画)
3.4
「超絶血みどろマタニティライフ!」なんて謳い文句見たら思わず手に取っちゃうよね。
言うほど血みどろでもなかった気もするけど、水鉄砲みたいに血糊ピューピュー噴射してたし、寄生モンスターがフレンドリーに話しかけて来るという意外性も含めて楽しめた。
(ちなみに寄生モンスターの声は監督自身が演じているらしい)

主人公はサーカス団の猛獣使いで、新入りチーターの身体から出てきた謎の生命体に寄生され、不本意なマタニティライフを送るハメになる。
この女優さんのバスローブ越しでも分かる巨乳がすんごいし、しっかりフルヌードを披露してくれる身体を張った演技も好感度高い。
美人さんなんだけど、口を開けると酷いすきっ歯なのもご愛嬌で私は好きです。

主人公に寄生した生物は腹の中から語り掛けてきて、やれ「あの男を襲え!奴の血を飲ませろ!」だの色んな指示をしてくる。
「妊娠中は煙草をやめろ!」だの「50億年後に地球征服する!」だの言って主人公を笑わせたりして、こんな状況でも何だかんだ母性が芽生えて仲良くなる二人…。
当初めちゃくちゃホラーでシリアスな展開を想像してたもんだから、このコメディな展開にはちょっと気が抜けた…(笑)

やたら「血を飲ませろ!」と言ってくる割には、ゴクゴク血を飲むようなべちゃどろシーンは少なめ。
いっぱい人は殺すけど、ジャケ写のおどろおどろしさから連想するような過激グロを期待すると肩透かしに遭うかも。
お腹の中身も終盤にバッチリ姿を見せますが、個人的にはもう少し可愛い化け物を期待してたものの、クトゥルフ神話に詳しい人ならピンとくるデザインらしい。
何だかんだこの結末もある意味「母性」故なのかもしれないなぁ…なんてラストの二人を観て思ったり。
しかしDVDでは「松坂季実子爆笑吹替版」未収録なのが非常に残念…めっちゃ観たかったのに~!

チョイ役で出て来るブルテリアは「バクステール」のワンコ。
茜