140字プロレス鶴見辰吾ジラ

俺たちステップ・ブラザース -義兄弟-の140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

3.8
童心を忘れない…いや、少しは忘れて

アラフォーにもなって親の脛をかじり、ニートしてる体は大人、頭脳は子供、人生迷宮の2人が、ある日義兄弟になって騒動を巻き起こすというコメディ。

かつて野々◯という議員が号泣記者会見を行った際、世間は大泣きしてなんとかしようと考える1人の男に対して、奇異の目を向け、笑い者にした。ただほんの何割か、子供のように大泣きして許してもらいたいという大人心に反倫理的行為に憧れも抱いてしまった。

今作はバカ丸出しは2人の義兄弟が、その反倫理的な童心への逆行を劇として見せてくれる。最後は幼き日の才能で逆転といご都合主義的なカタルシスも忘れていないので安心できる。

ドラムをめぐる庭での大ゲンカ
二段ベッドにはしゃぐ2人
面接でのわるふざけ
グッドウィルハンティング
海賊帽子
チューバッカ

この2人が馬鹿すぎてホロっとくる。


余談ですが、今作は吹替えで視聴
ウィル・フェレルが山寺宏一
ジョン・C・ライリーが江原正士
10年前の洋画劇場のお決まりの2人が担当で嬉しかった。
山寺宏一、江原正士がDVDソフト版、TV吹替え版の「スピード」でそれぞれキアヌ・リーブスの吹替えをしていた時代もあったのだから驚きである。