・自分は異常と自覚しつつ、邪悪な思い付きを実験と称して実行に移す犯人のサイコぶりがジワジワ怖い。普通ならあるはずの倫理観が働かないんだろう。ほんと、知らない人に付いて行ってはいけない。
・パッと見はいい人、いい家庭人。犯行実現へ努力してる姿はユーモラスですらある。動機にあるのがよくある暴力や殺人衝動でないだけ、その分ラストは「うわ...」となるね。サバサバとした雰囲気で話が進む映画だけど、終盤の駐車場でのコーヒーの場面から犯人の暗闇が一気に濃くなる感じ。グロでない残酷さ。
・失踪した彼女が見た夢。予知夢というか予感だったんだな。彼氏共々それを実現されてしまった悲惨さ。ラストシーンのこれも卵かい ! ってさ。可哀想。
・サイコ・サスペンス物の慎ましやかな名作だと思う。1988年のビデオブーム真っ盛りな中、なんで日本で無視されたんだろうなあ。派手さが無かったせいか。