北欧のハートフルほっこり映画。
唯一の拠り所であった妻に先立たれた、偏屈お爺ちゃんな主人公と近くに引っ越してきた移民一家。
はた迷惑で騒がしい、でも温かみのある打てば響く、他人。
人は無形のものに話しかけるだけじゃいずれ人のかたちを保てなくなるんじゃないかって思います。
スウェーデンの勝手なイメージとしては福祉大国、税金が高い、移民問題が深刻化している。
ニュースで斜め読みした程度の知識しかないのですが、
自国民がこの映画をこぞって鑑賞したという事実が彼の国の課題であり、そして希望ではないかと思います。
お葬式の帰り道、道路前の柵に鍵を閉める子供達にじーんときました。
こういう描写を、愛して止まないんです。
その人が残していったものを忘れないこと。
大切にしていたものを継いでいくこと、形なくともある共に在るということ。
まごうことなき愛じゃよ愛。