茜

リトルトウキョー殺人課/リトルトーキョー殺人課の茜のレビュー・感想・評価

3.8
めっちゃおもろいやんこれ。
格闘あり銃撃あり、筋肉隆々のアクション映画である事は間違いないんだけど、滑稽な日本描写のせいで殆どギャグになっちゃってる(笑)

ロサンゼルスの一角にある日本人街「リトル・トーキョー」で巻き起こる刑事とヤクザの死闘。
主人公のイケメン刑事を演じるのはドルフ・ラングレン、相棒役はブルース・リーの息子であるブランドン・リー。
コテコテの外国人な見た目の主人公が日本の武道をはじめとした文化に精通している反面、日系人である相棒が日本文化にはてんで疎いという設定も面白い。

日本人街「リトル・トーキョー」の街並みは本当にヘンテコ。
日本語と英語が混在する看板、街に飾られた提灯は日本というより中国、お姉ちゃんたちが踊るクラブの名前は「盆栽クラブ」という絶妙なダサさ…。
登場人物たちの台詞も片言の英語と日本語が入り混じってて「どっちかにせいよ!」って言いたくなる(笑)

身体中刺青だらけのヤクザ達や日本刀に女体盛り等、コテコテな日本のイメージを無茶苦茶ながらもぎっしり詰め込んだ感じはまぁ賑やかで面白いです。
切腹と言いつつ喉を切ったり、刺青だからけの相撲取りヤクザとか、もうツッコミどころ満載。
終いには頭に「闘魂」ハチマキ巻いて法被みたいな服着たドルフ・ラングレンが銃撃戦始めるしで色々とトホホが過ぎる…。

ストーリーは正直バディ物としては浅くスッカスカだな~とは思うんですけど、このド派手なオトボケ日本描写だけでも充分楽しい。
好きな人はとことんツボにハマるだろうなっていうカルト映画臭すら感じる(私もちょっとディスク欲しい)
茜