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女バイキングと大海獣のhorahukiのレビュー・感想・評価

女バイキングと大海獣(1957年製作の映画)
2.6
「食料探してくるわ!」と意気揚々と旅立った男どもが帰ってこない…。
仕方ないから島に残された女バイキングたちが船で役に立たない男どもを探しに大海原へ旅立つも大海獣さんに襲われちゃう謎ホラー。

B級の帝王ロジャーコーマン監督作。
なんと撮影期間10日という超エコ映画。イブに『マングラー』見てクリスマス当日にこんなへっぽこ選んでしまうなんてどうかしてますが、見ないなんて選択肢は生まれない素晴らしいジャケですよね。

大海獣さんは体が緑色で目と舌が赤色だからクリスマスカラーということで勘弁してもらいましょう。本編はモノクロだけど…。

大海獣に襲われる話に間違いはないんだけど、大海獣さんが出てくるは序盤とラストにチョビッとだけ…。しかも全身は映らない。う〜ん…さすがコーマン監督。

大海獣さんが出没する海のすぐ近くに島があって、そこの部族たちが大海獣さんを神として崇めてるんですね。そんで先発の男どもは大海獣さんと遭遇して難破し、この島に流れ着いたもんだから部族に捕まっちゃって奴隷として働かされていたというわけです。

全く同じようにして大海獣さんのせいで難破して部族に捕まっちゃった女バイキングたちが先発の男どもと脱出を図ろうとするのが本筋。

部族の長とその息子が島を仕切ってるんだけど、息子が典型的クソ野郎。みんなで狩に出かけるも小ちゃい猪にビビって一人すってんころりん。そんで女バイキングのリーダーに助けられるわけですが、他に誰も見てないのを良いことに「猪を倒したのはオレな!」と手柄を独り占め。いや〜クズだわ。

そんで女バイキング側にも男絡みで場をかき乱すやつがいて、この2人が良いスパイスになってくれるので最後までそれなりに楽しく見れるんだけど、他が壊滅的に面白くないので60分チョイの映画なのに見てるのが結構苦痛でした…。捕らえられてる男たちや女バイキングたちと島の部族が争ったりするんだけど、子どもの喧嘩かなってくらい迫力ないし、バイキング側がすぐ諦めるから盛り上がんない。

コーマン監督はポーシリーズは映像も見応えあるし演出もキレがあって面白いんだけど、ポンコツなのは本当にポンコツですよね…。
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