映画史上トップクラスの衝撃的顔芸！！
サマーキャンプに来た若者たちがひとりずつ殺されていく「ザ・80年代」なスラッシャーホラー。
伝説的なラストカットで超有名な作品です。
1983年製作なので、似たような設定の『13日の金曜日』『バーニング』『マッドマン・マーズ』等の影響のもと作られたであろうキャンプ場もの。『マッドマン・マーズ』は見たことないのでいずれ見たい！
湖で遊ぶ親子がサマーキャンプに来てた若者たちのボートに轢き殺される衝撃シーンから始まります。その唯一の生き残りアンジェラが叔母のもとで大きくなり、従兄妹のリッキーと2人でサマーキャンプに参加することに。幼少期のトラウマからか一言も話さず何も食べようとしないアンジェラはイジメの標的。そんな中、何者かに参加者がひとりずつ殺されていく…という物語。
殺人よりもキャンプを楽しむ若者たちを重点的に描くのは『バーニング』寄り。いじめられっ子アンジェラに最悪な仕打ちを繰り返すクソどもにムカムカしつつも、アンジェラを必死に庇う従兄弟リッキーくんの優しさと漢気がカッコイイ。
アンジェラに惹かれるポールくんの一途さと人柄に触れて初めて話し始めるアンジェラとの関係の初々しさにもほっこりしてたら……ポールのクソ野郎！！💢
ただ殺人シーンでは決して犯人の顔を映さずに最後まで誰が犯人なのかを煙に巻き続けるミステリー展開も面白い。こういったところは『13日の金曜日』と非常に良く似たやり口なんだけど、本作の方が圧倒的に好き。
本作で殺される人間はアンジェラに酷いことをした奴らばかり。だからアンジェラが復讐をしてるのか、リッキーくんが従兄妹のために仕返しをしてるのか、それとも全く関係ない第三者による偶然の一致なのか。どの可能性にも傾きすぎずに観客に犯人を予想させることで興味を持続させつつ、そんなことどーでも良いわと思わせるくらいに予想の遥か上を行くラストカットの衝撃。
ラストカットはビジュアル的にも素晴らしくて、その異常さと禍々しさが恐怖だけでなく生理的嫌悪感をも抱かせ、さらには笑いにも発展するという非の打ち所がない最高のラストカット。これは凄い！良くスチール写真で見てたあの画はこういうことやったのか…。
ラストカットが全部持っていっちゃうのでそれまでの印象が薄れちゃいますが、全体を通して面白いスラッシャーだったと思います。この後シリーズ化した本作ですが、日本版は残念ながら2作目の『レディ・ジェイソン』までしかないのが残念…。そっちも見たけど『13金』より遥かに面白いと思うんだけどな〜日本版全部出して！！
