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地下室のメロディーのクレセントのレビュー・感想・評価

地下室のメロディー(1963年製作の映画)
4.1
お、おい、よせ。何するんだ。J.ギャバンの目がそう言った。

金縛りにあったA.ドロンが窮余の一策でしたことは。

9分9厘成功した犯罪。しかし最後で思わぬことが。

このモノクロームな映画は洒落たジャズにのってカジノ襲撃を企んだ2人、いや3人の物語。悪いことの結末は大体こんなもんだが、それにしても秀逸のエンディング。

観客の誰もがうまくいくはずがないと思ってみていたが、こんなラストが待っていようとはね。

A.ドロンがたびたびお金を借りるシーンがあった。1000フランや4000フランと言えば、今時10万円や40万円するはず。こんな大金を容易く貸すことはないので調べたらフランスは1960年に新フラン(100F=新1F)に切り替えたのだった。

ところで、2人は、いや3人は逃げ負うせたのだろうか。その後、いろんな映画でこの続編らしき展開を見ることが出来る言わば原典のような作品だった。
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