5人の男が落盤事故で閉じ込められる！生き残るために１人の男の腕を切り落とし食糧にしようかしたときまさか救助される。それから5年後、閉じ込められた内の1人の男の元に切り落とされた腕が届けられ悪夢が始まる…てなリベンジホラーもの！

むちゃくちゃおもしろそうな物語だな！

喰われた男の腕が襲ってくる！てパッケージに書いてあったからてっきり切れた腕が襲ってくるめちゃくちゃおもしろそうなホラーだ！と思ったら全然違った！！！！笑
腕を切られた男のサイコキラーもの！しかも全然恐くない！そして全然人を襲わない！笑
悪質なストーキングとイタ電をスローテンポでお送りするそれが観たいんじゃないんだよの悪夢のような時間もあったけどひとひねりあるラストは良かったなー

あんこぶつけたろか！

登山に出掛けた5人の男が落盤事故に遭い洞窟に生き埋めになる。助けを待つ彼らだが、食料が底を尽き、くじで負けた一人の腕を切り落として食べることを提案、実行するが…というストーリー。
昔に何度かテレビ放送されたらしく、記憶に残っている人が多いサスペンス・ホラーです。
くじで負け、抵抗するテッドを押さえつけて片腕を切り落としたジェフ達。ところがその直後に救助隊が現れ、自分達の保身のためにジェフ達はテッドは落盤事故で片腕を失い、発狂したことにしたために彼は精神病院送りに。そして数年後、ジェフの共に切断された片腕が送り付けられ、当時のメンバーが次々と何者かに襲われていく、という内容です。
このタイトルからは切断された腕が人を襲って血を吸う物語を想像しますが(ジャケ裏でも「食われた男の腕が復讐しにやってくる！！」と書かれてますし)実際は腕が人を襲うようなシーンはなく、腕を切断された男の復讐劇です。「地底遭難」の方も最初に回想シーンで出てくるだけで「ディセント」のようにそれメインではありません。
回想シーンで描かれる落盤事故も入り口付近で閉じ込められてあっという間に一週間が経過して皆髭ぼうぼうになってるのはちょっと笑いました。片腕なら死なずに済むと、くじで負けた男の腕を切り落とすことになりますが、「あと数時間待ってくれ」という懇願を一蹴して切り落とした直後に救助隊が到着するという中々に気まずくて非道な展開。
自らの保身のために嘘を吐いてテッドを精神病院送りにしたメンバーの元に数年後に切り落とされた腕が送り付けられ、更にテッドが病院を退院したという情報も入る中、メンバーが次々と何者かに襲われていきます。そこでジェフとメンバーの一人で刑事のマークがテッドの娘テリーと接触してテッドの居場所を突き止めようとします。
予算の関係か当時の規制か、メンバーが斧で襲われて腕を切り落とされるシーンも直接的な描写は無く、迫力などはないですね。直接的なシーンはなくとも想像させて怖いまたは嫌～な感覚を味わえる、というレベルにも達していませんし。サスペンス的な盛り上がりもあまり感じられません。ラジオ局でDJをしているハーマンの元にイタズラ電話がかかって来て、交換手に突き止めてもらったら同じ建物内からかけられてると分かるシーンは、「暗闇にベルが鳴る」やその元ネタになった都市伝説を彷彿させるものがあって良かったですね。ビルが襲われるシーンも、マンションに帰って来て、エレベーターに乗ると一階ごとにエレベーターが止まるのが「来るぞ来るぞ」とジンワリした不気味さ感じさせてくれて良かったと思います。
ジェフはテッドの娘テリーと協力してテッドをおびき出そうとしますが…終盤ではドンデン返しと真犯人が明らかになりますが、この犯人も正体バレバレで容易に予想付くと思います。
ただ、そこから迎えるラストは何とも言えない絶望感と後味の悪さを感じさせてくれて秀逸ですね。その方法取ったからといってあそこから出してもらえるとは思えないですしね…ジェフを最後まで残したのはそもそもの提案者だからだったのか。犯人の狂いっぷりもいい味出してたと思います。
正直古い作品なのでそんな盛り上がりも無いですし、見せ場も無いですが、ラストの後味の悪さは印象的な作品でした。

山に閉じ込められた男達が飢えをしのぐ為仲間の一人の片腕を切断、その後救助され数年後、そのうちの一人に片腕が届き、そこから仲間が次々と殺されていく・・という内容のサスペンスホラー。かなり昔テレビでよく放映されていたそうです。

設定こそユニークですが全体的に描写含めかなりユルめ。犯人の正体に意外性も余り無ければ印象的なシーンも余り無いのですが、現在はラジオDJをしている一人が怪しい電話を調べてもらうと外線ではなく内線に気付くくだりはちょっと緊張感アリで、ミョーンあるいはウネウネと形容したくなるアナログシンセ？のBGMは70年代らしさ全開で雰囲気はそれなりに楽しめました。

冒頭に登場する配達人は「ファンタズム」シリーズのトールマン役でお馴染みアンガス・スクリム爺さん（らしいです）。