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レクイエム
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目次

『レクイエム』に投稿された感想・評価

3.5
去年からひっそり続けてたジャン・ローラン祭り終盤手前⑥
次回でやっと終わり。

銃撃戦のカーチェイスから始まり、敵から逃れ、広大な枯れ草の畑を歩くピエロ姿に身を包んだふたり。
ここのシーンなかなか好きです。
クライム・アクションな雰囲気から、女の子二人のロードムービーが続く。

本編ストーリーとは関係ないけど、埋められた女の子の手が土から這いでようともがくのとか、好きなイメージ。

青々とした原っぱの墓地と女の子たち。
人目を避けてたどり着いた古城。
誰から逃れているのかわからないまま、建物の中へ迷い込むふたり。
そこは吸血鬼の巣窟だった。
他にも地下に捕らえられていた女たちを次々と毒牙にかける吸血鬼たち。殺戮と拷問。
長めエロに退廃とガーリー、ホラーが溶け合う画を愛でる映画。
吸血集団のマスターである吸血鬼(伯爵みたいな雰囲気!)が悲しみを吐露し、タイトルへ繋がってゆく。
Cem
5.0
ジャン・ローランの中でもTOP3に入るほど好き。見るだけで興奮する。どのショットも美しすぎて震えちゃう。24時間見れる自信がある。ローラン天才。ホント好き。
フランス吸血鬼映画のカルト監督ジャン・ローランの4作目。カステル双子姉妹の姉マリーが初主演。原題「Requiem pour un vampire:英Requiem for a Vampire(吸血鬼への鎮魂歌)」。

【物語】
ピエロ姿の女子マリー(マリー=ピエール・カステル)とミシェル(ミレーユ・ダルジャン)を乗せた若い男の車が追われている。銃撃戦が始まり森へ逃げこむが男は撃たれて死亡。二人は男の死体を車ごと燃やして逃走を続ける。バイクと食料を盗み山奥へ走っていくと、頂上に朽ちた古城を発見し隠れ家に決める。その城には老いた男吸血鬼が棲んでいた。彼はこの世で最後の吸血鬼で、彼女たちのどちらか一人が血統を継ぐためのパートナーになれば永遠の命を得られると語る。ただしその為には処女を保たなければならないと言うのだが。。。

ローラン監督によると、デビューからの前三作が世間から受け入れられないので、自分の趣味を追求することにしたという一本。最初の40分間セリフなしという演出から監督の覚悟が伝わってきた。監督のアイコン・キャラである女子二人組を初めて主役に設定。定番の古城と墓地、さらに以降の定番となる新要素“ピエロ”も登場する。猟奇的なエロティック表現も前三作と比べて最も過激だ。

結果的に作家性の色濃い映画に仕上がっていて、個人的にはベスト級に好みだった。不良娘二人が逃走の旅路の果てに老吸血鬼と邂逅する物語。若さと老い。生と性。吸血鬼映画の本質である二つの要素を、青春ロードムービーと絡めた個性的な仕上がりになっている。

青春の表現の一環なのか、青空の下での古城と娘らのカットが多く用いられていて印象深かった。本作のラ・ロシュ・ギヨン城(La Roche-Guyon)もムード満点で素晴らしい。低予算ゆえ美術に予算がかけられない中で、監督選りすぐりの本物の古城と墓場でロケする選択は実に優れている。と言っても、誰もが出来るわけではなく、ローラン監督の古城愛とゲリラ撮影のたまものと言える。その積み重ねが本作で結実している。

最後の落としどころは主人公の娘二人に主眼を置くべきところを、監督の眼は老吸血鬼を向いていた。個人的には悪手だと思うが、本作が監督の個人的な映画だと考えれば気持ちは汲み取れる気がする。デビューから続けてきた吸血鬼映画は四本目の本作でいったん打ち止めになる。振り返れば起承転結の四部作と批評することは可能で、だとすれば本作は、監督が自らの吸血鬼映画への想いを結ぶセンチメンタルな鎮魂歌なのだと解釈できる。

監督の次作は2年後の「The Iron Rose」(1974)。その後はセックス・プロイテーションの道に進んでいく。

『レクイエム』に似ている作品

ジーンズブルース 明日なき無頼派

製作国:

上映時間:

91分

ジャンル:

配給:

  • 東映
3.8

あらすじ

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