“死ぬ時は、私も一緒。”

［グロレベル2/5］ライター山崎まどかさんのおすすめで。カナダ産Y2Kゴア人狼映画。死ぬ時は一緒と誓い合っていた冴えない姉妹の姉のジンジャーが人狼に噛まれてしまい徐々に変化。妹のブリジッドはなんとか治療法を探すが、どんどん悪化していく…。

ざらついた質感もファッションもとても良いし、普通にしっかりグロいホラーで大好物。25年前のインディー映画とは思えない血の描写と造形の作り込みには拍手。大人ではなく狼へと変わっていく階段を登るジンジャーの演技が見もの。隠れた名作ホラーでした。

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人狼に変身してしまう体と闘う姉妹。
んー、、悪い意味でB級感が漂う作品。
特殊メイクは良かったが、シナリオがもう少しって感じ。
いや、こういう類にシナリオ求めてはイケナイカ。。。


良い一日を。

陰キャでメンヘラ気味な姉妹の姉が変な狼に噛まれたせいで、ビッチな人狼に変身しちゃう青春ホラー。

やたらとフィルマで評価低いけど、めっちゃ面白かったです！今年公開した『RAW〜少女のめざめ〜』と似てるところが多くて、本作を下敷きにしてるのではと思えるほど。『RAW』からアート感や複雑さを減らして、B級感とわかりやすさを増したような感じ。

あらすじ…
主人公姉妹は飛び級した秀才JK。学校の陽キャたちとはソリが合わず、死体の真似をしたりして、陰な生活を送っていた。近所で飼犬が無残に殺される事件が相次ぐ。夜に出歩いていた姉妹は突然狼に襲われ、姉のジンジャーが噛みつかれる。何とか逃げ切るも、傷口から毛が生え始め…という話。

大人の女性への変容を、人狼への変化とシンクロさせて描いた作品。狼は男性の象徴で、その狼に噛まれたことがきっかけで変わっていく姉ジンジャー。少女から大人の女性への、抵抗しても自らの意思とは関係なく起こる精神的・肉体的な変貌。それを未知のものへと変わってしまう恐怖として捉え、その抗うことのできない変貌に苦しむ姿を描いている。

傷口から毛が生えてきたり、尻尾が生えてきたりして、何とか隠そうと頑張るのも象徴的だし、精神的な変容が抑えきれずに、次第に見た目も性格的にも獣のようになっていくというのもわかりやすくて良いです。だんだんエロくなっていくジンジャーも大変よろしい(#^.^#)見たことある女優さんだな〜と思ったら『フレディVSジェイソン』で潔癖なクソ彼氏のケツが可愛いとか言ってたあの子ですね（笑）

そして面白いのは妹の方は狼に噛まれておらず、全く変貌が起こらないこと。自分は少女のままなのに、大人へと変わっていく姉と変わらない自分。変貌していく姉への羨望と嫌悪感。そしてジンジャーvs妹という、大人の女性vs無垢な少女の対決にもっていくあたりも、わかりやすいし、人狼を絡めることでB級ホラーなバカらしさも並存させていて、そのさじ加減が絶妙で面白かったです。わかりやすすぎというか、わざとらしすぎるのは若干欠点でもありますが、人狼のB級感がそこの受け皿としてうまく機能しているように感じました。

そして、1人の女性の、子どもと大人の間で揺れる心の葛藤を姉妹というかたちで表現したとも取れるし、決着のつけ方も好みです。

本作には続編（2と3）があるんですけど、それぞれ『ウルフマンリターンズ』『ウルフマン』という続編とは思えないタイトルなのが謎…。

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