短文感想 50点
解剖をしたい医者のために、墓荒らしをして死体を持ってきたり、挙げ句の果てには殺人をおかしてまで死体をもってくるという悪趣味サイコホラー。なんだけれども、インパクトが非常に弱い。パッと聞いたら面白そうな設定なのになぜにこうつまらなくなるのか。最後にヒポクラテスの言葉がでてくるのはやや失笑笑

• #tmy整理ホラー
• #100分以下

高名な医者。
教育にも熱心だが、医療の発展のために、ある人物から死体を違法で買っていた。

ドラキュラ俳優ベラルゴシとフランケン俳優ボリスカーロフ共演。2人ともその個性を存分に発揮した作品👍。

物語の吸引力も強く、引き込まれた。
絶妙なバランスで成り立っていた関係性は綻びが見え始めると一気に崩れる。
その根底の信念は間違っていなかったのかもしれないが、やり方が不味かったか、、、。

クライマックスも天晴れ。
満点とは言わないが、結構好きだった。
哀愁漂う。ヒポクラテスの言葉が沁みる。

猟奇殺人に手を染めている墓掘り人が、献体を必要とする医者を利用しながら、非道徳的な暗黙のルールを敷いていく。19世紀のエディンバラで発生した事件をモチーフにしている、サスペンス・スリラー。

解剖用献体の調達手段が、法で定められていなかった時分の物語。院長を尊敬する主人公の医学生、墓掘り人の行為を黙認する院長、医者から必要とされている行為（＝殺人行為）に勤しむ墓掘り人。この顔ぶれが、倫理観を揺さぶるドラマを展開していく。

ジ・アンダーテイカー役を演じるボリス・カーロフの雰囲気作りが素晴らしく、丁々発止のセリフ劇も含めて、最高潮とも言える芝居を披露してくれる。重病患者として来院した幼女が、子供の勘で院長を忌避するところも面白い。

終局が近づくと、懊悩煩悶する院長が墓掘り人との縁切りを画策。医師として正しい道を歩もうとするのだが、「毒を以て毒を制す」が呪いをかけてくる。医学の進歩に付随するダークサイドを、じっくりと堪能することができる。